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i2とマイクロソフト、SCMソリューションで協業

Office Systemをコアテクノロジーに採用

i2代表取締役社長の佐藤年成氏(左)とマイクロソフト執行役専務エンタープライズビジネス担当の平井康文氏

PSI Insightポータルのダッシュボード画面
 i2テクノロジーズ・ジャパン株式会社(以下、i2)とマイクロソフト株式会社は10月20日、共同でSCM(サプライチェーンマネジメント)ソリューションの提供で合意したと発表した。日本市場向けのSCMソリューションの共同開発・提供のほか、営業・マーケティング・技術サポートなど多方面での協業を展開する。

 今回の協業により、マイクロソフトの「Windows Server 2003」「SQL Server 2005」「Office System」などのプラットフォーム製品と、i2のSCM専業ベンダーとして培ったノウハウやコンサルティングサービスを組み合わせたSCMソリューション「Global Real-Time PSI」を共同で提供。このうち、SharePoint Server 2007をプラットフォームとしたポータルソリューション「PSI Insightポータル」を同日より受注を開始する。

 Global Real-Time PSIは、ワールドワイドで展開する製造業向けのSCMソリューション。需要と供給のギャップを埋めるだけでなく、企業の経営指標に照らし合わせながらタイムリーなサプライチェーンの意思決定を支援することができる。マイクロソフトのSharePoint Server 2007をはじめOffice Systemをコアテクノロジーに採用しているのが特徴だ。同日より受注を開始したPSI Insightポータルは、このGlobal Real-Time PSIのポータル機能を提供するもの。Webベースの画面上で、現状の把握が行えるほか、Excel Serviceなどを利用した分析機能、メッセンジャーによるコミュニケーション機能など、計画変更に迅速に対応できる機能が用意されている。

 i2代表取締役社長の佐藤年成氏は、「使いやすいSCMソリューションを作るための協業。マイクロソフト製品はデファクトスタンダードとなっており、誰にでも利用できるプラットフォーム。また、拡張性や接続性にも優れており、日本市場へのコミットメントも強い。これを利用することで、SCMにかかわる人と組織のコミュニケーションを支援していきたい」と述べた。

 マイクロソフトにとっては、同社の法人市場向けビジョン「People-Ready ビジネス」に基づく初の具体的な製品。マイクロソフト執行役専務エンタープライズビジネス担当の平井康文氏は、「マイクロソフトでは、ビジネスの成功を牽引するのは“人”であるとした“People-Ready ビジネス”を新たに掲げており、今回の協業は日本発の第一弾の成果。今後も、“People-Ready ビジネス”を新ビジョンとして掲げて展開していく」とした。



URL
  i2テクノロジーズ・ジャパン株式会社
  http://www.i2japan.co.jp/
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.i2japan.co.jp/news/20061020.php


( 福浦 一広 )
2006/10/23 08:54

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