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東京エレクトロンデバイス、米Verdasysとログ監視ソリューションで協業


CN事業本部ソリューション事業部ソリューション営業部の二宮潤氏
 東京エレクトロンデバイス株式会社は11月2日、セキュリティ対策を目的としたログ蓄積・分析に関して、米Verdasysと戦略的協調ビジネスを開始すると発表した。米Verdasysのセキュリティ製品「Digital Guardian」と同社が扱う米SenSageのログ管理ツール「SenSage Enterprise Security Analytics(ESA)」とを統合したソリューションの開発を行う。

 SenSage ESAは、OSやアプリケーション、ネットワークセキュリティ機器などのログを収集し、長期保管するとともに、必要に応じて分析できるようにするソフト。大容量ログを独自の圧縮技術を用いて保管することで、ストレージコストを抑えながらも高速な検索や精度の高い分析を行えるのが特徴。一方のDigital Guardianは、PC上でのデータの流れを監視するソフト。今回、両製品の機能を統合することで、SenSage ESA側でPCやサーバーの操作を含めたログの監視を行うことが可能になる。

 同社CN事業本部ソリューション事業部ソリューション営業部の二宮潤氏は、「SenSage ESAは1月の発表以来、すでに10社が導入していただいており、年内にはさらに5から10社で導入する予定。SenSage ESAではOSやミドルウェア、アプリケーションのログのほか、各種監視製品を利用してさまざまなログを監視対象とできるが、個別カスタマイズが必要。今回Digital GuardianとSenSage ESAを統合することで、PC監視をあらかじめ組み込んだソリューションとして提供することが可能になる」と説明。

 「製品検証を2007年1月くらいまでに行い、ログアダプタや分析レポートの開発、ソリューションシートの開発などを2月中旬までに終わらせる予定。将来的には、両製品をパッケージ化して提供したい」(二宮氏)とした。

 Digital Guardianの監視対象OSは、Windows 2000/XP/Server 2003。価格は個別見積もりとなるが、「SenSage ESAの最小構成価格が1062万円(税別)からとなっているが、Digital Guardianを含めた場合でも、この価格帯での提供になる見込み」(二宮氏)としている。


SenSage ESAとDigital Guardianとの統合イメージ
Digital Guardianの監視範囲

米Verdasys CEO&Co-FounderのSeth Birnbaum氏
 発表会には、米VerdasysのCEO&Co-FounderであるSeth Birnbaum氏も出席。「Digital Guardianは、ビジネスプロセス全体を囲んで“仮想境界線”を確立できる製品。PC上で扱われるデータがどこからきたものか、そしてそのデータはどのように処理されたのか、そのデータはどこに保管されたのかといったデータの流れをログで監視できる。また、この流れをデータレベルやユーザーレベルで制御する機能を持っている」と、Digital Guardianを利用するメリットなどを紹介した。



URL
  東京エレクトロンデバイス株式会社
  http://cn.teldevice.co.jp/

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( 福浦 一広 )
2006/11/02 14:44

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