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サンのダン・ミラー日本法人会長が来日、「成長段階に入った」と強調

サーバービジネス好調、Solarisでのオープン対応が強みに

ダン・ミラー日本法人会長
 サン・マイクロシステムズ株式会社は11月9日、今年度から米国本社のシステムズ担当シニア・バイスプレジデントに就任し、拠点を米国に移しているダン・ミラー日本法人会長の来日にともないプレス向けラウンドテーブルを開催した。今回のラウンドテーブルでは、ミラー会長が担当するシステムズ事業でのビジネス展開を中心に、同社サーバーおよびSolaris OSの戦略などを語った。

 現在サンでは、サービス、ストレージ、ソフトウェア、システムズの4つの製品事業に分かれており、ミラー氏の担当するシステムズ事業は、サーバーやワークステーションなどを扱う部門となる。

 まず、ミラー会長は、サンの現状について、「最近、サンは回復してきたという報道をよく目にするが、当社はすでに回復基調を終えており、明らかに成長段階に入っている」ことを強調。ワールドワイドにおける2006年9月までの四半期実績では、前年同期比17%の成長を達成し、これで3四半期連続で前年同期比を上回る成長を見せているという。

 そのなかで、「私の担当するシステムズ事業も、2006年9月までの四半期実績で、前年同期比15%の伸びとなり、とくにサーバービジネスが非常に好調に推移している」とし、サーバービジネス好調の理由について、1)先進機能を備えた優れたサーバー製品をラインアップ、2)OSなどで幅広い選択肢を提供、3)オープンソース対応、の3点を挙げた。

 さらに、これら3点に加え、「Solaris OSを提供しているベンダーであるという点も、サーバービジネスにおける重要なポイント」だとした。「現在、OSの選択肢には、Solaris、Linux、Windowsの3つがあるが、そのうち1社の企業が責任を持ってサポート対応できるのはマイクロソフトのWindowsとサンのSolarisの2つ。そして、このうちオープンソースに対応しているのはSolarisだけ」と、Solarisの強みを述べた。

 同じオープンソースOSのLinuxの位置づけについては、「当社では、顧客の要望があるからLinuxのサポートに対応しているのが現状。以前は、LinuxがオープンソースOSとしてはベストとされていたが、現在は混乱状態で、その選択肢も狭まってきている。とくにミッションクリティカルの環境でオープンソースを活用するためには、サポート面から考えてもSolarisしか選択の余地はない」とし、「Linuxは、ゴルフの練習場で使う練習用のボール。いくら使ってもいいが、なくなってしまう保証はされていない。それに比べて、Solarisは飛距離を伸ばしたり、スコアをベストにするためのボールといえる」と語った。

 今後のサーバービジネス展開についてミラー会長は、「顧客はまずOSと結婚して、ハードウェアとデートする」と表現、多くの顧客がOSとしてSolarisを選択することで、それに対応したプラットフォームとしてサンのサーバー販売が伸びていくというシナリオを披露した。Solaris OSは無償ダウンロード開始以来、2006年9月までに600万ダウンロードを達成しているが、10月以降も前月を上回るペースでダウンロード数が増えているという。



URL
  サン・マイクロシステムズ株式会社
  http://jp.sun.com/


( 唐沢 正和 )
2006/11/09 20:16

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