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マイクロソフト、同社のリソースを国内IT企業に提供する支援施策「MIC」


MICのフレームワーク
 マイクロソフト株式会社は11月20日、同社が保有する技術や製品を活用して国内IT産業を支援するために「マイクロソフトイノベーションセンター(以下、MIC)」を設立したと発表した。

 MICは、同社が保有する技術や製品開発におけるさまざまなリソースを活用することで、国内IT産業に対して技術研究、製品開発・検証を支援することを目的としたもの。イノベーションのアイデアを持つ個人や企業に対するサポートプログラムである「テクノロジーイノベーションプログラム」、アプリケーション開発企業を対するサポートプログラム「アプリケーションプラットフォームプログラム」、ミッションクリティカルシステムなどハイエンドソリューションの開発・検証のためのテスト環境を提供する「プラットフォームサポートプログラム」、ソフトウェア技術や講師育成などに重点をおいた「人材育成サポートプログラム」などの各種支援プログラムを用意。そのほか、2007年夏に開発されたソリューション発表のためのイベントや開発製品に対するアワードなども行われる。


各種支援プログラム
ソリューション発表のためのイベント「Innovation Day!」

同社代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏

米Microsoft Internationalプレジデントで米Microsoftシニアバイスプレジデントのジャンフィリップ・クルトワ氏
 MICの特徴は、同社が持つリソースを、ソフトウェアベンダーやハードウェアベンダー、SIerなど国内のIT企業に対して提供するという点にある。提供されるリソースは、同社調布技術センター内のファシリティ(100台以上のIAサーバー、300台以上のクライアントPC、300TB以上のストレージ環境、WANエミュレータなど最新のネットワーク環境など)、および同社開発部門であるマイクロソフトディベロップメント株式会社による技術支援など。

 同社代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏は、「日本のIT産業には先進的なソリューションがあり、世界的にも通用するものを持っている。しかし、あまり知られていないのが現状だ。こうした日本のIT産業が持つ高い技術力を発展させることを目的として、MICを設立した」と紹介。1年半前に発表したPLAN-Jの一環の施策であることを強調した。

 発表会には、米Microsoft Internationalプレジデントで米Microsoftシニアバイスプレジデントのジャンフィリップ・クルトワ氏も出席。「デンマークで施設の貸し出しを行うプログラムなどMICと似たものは存在するが、MICはプラットフォームの商品開発を土台にしたもので、世界的に例のないもの。日本はイノベーションで重要な役割を担っている国。Microsoftのリソースを活用することで、イノベーションを実現したい」と、日本オリジナルの施策に対して期待を表明した。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2883


( 福浦 一広 )
2006/11/20 16:55

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