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デルとシマンテック、セキュアなExchange環境構築ソリューションの展開を説明


デルのアライアンス&ソリューションズ部長、瀬戸弘和氏

Secure Exchange環境の概略図
 デル株式会社と株式会社シマンテックは12月5日、信頼性の高いExchange環境を構築する「Secure Exchange」ソリューションの説明会を開催した。9月の米Dellと米Symantecの提携以降、共同で展開している同ソリューションを今後、日本においても積極的に展開していくこととなる。

 Secure Exchangeに含まれるサービスは、既存環境からの移行に関するコンサルティングを行う「マイグレーションサービス」をはじめとして、「バックアップ環境構築サービス」「アーカイビング環境構築サービス」「ディザスタリカバリ環境構築サービス」「スパム・ウイルス対策環境構築サービス」「システム管理環境構築サービス」の6種。これらのサービスによって、「バックアップリカバリ」「メールボックスアーカイブ」「セキュリティ」の3つのコンポーネントから構成されたセキュアなExchange環境を構築することが、当ソリューションの目的となる。

 バックアップリカバリ環境の構築には主に、包括的なデータバックアップを可能にする「Symantec Backup Exec」が利用される。アーカイビング環境の構築には、一元的なアーカイブのフレームワークを提供する「Symantec Enterprise Vault」が利用される。デルのアライアンス&ソリューションズ部長、瀬戸弘和氏は「バックアップはあくまで障害復旧のため、アーカイブはメールの検索性やサーバーのパフォーマンス向上などが目的であり、両者はともに重要で分けて考えるべき」とし、両環境構築の重要性とSecure Exchangeの方向性を示した。スパムやウイルスに対するセキュリティ対策としては主に、「Symantec Mail Security」が利用される。

 これまでにもデルは、同様のサービスを個別に提供していた。シマンテックと共同でソリューション展開を行うことで、「基本的に提供するコンポーネントの内容は変わらない。しかし、今までは個々のサービスをバラバラに提供していたところに問題があった」(瀬戸氏)とし、共同でサービスを提供することによって何が変わるかについては、「両社が協力して提供する体制となったことで、顧客へのメッセージ性が強まったとともに、一気通貫でサービスを行えるようになったことが一番の変化であり、一番のメリットだ」とした。



URL
  デル株式会社
  http://www.dell.com/jp/
  株式会社シマンテック
  http://www.symantec.co.jp/


( 川島 弘之 )
2006/12/05 19:00

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