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独Software AG CEOのカールハインツ・ストレイビッヒ氏
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ソフトウェア・エー・ジー代表取締役社長の福島徹氏
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独Software AGは12月7日、同社の日本法人であるソフトウェア・エー・ジー株式会社の設立と営業開始を発表した。
Software AGは、ミッションクリティカルシステムを対象とした高性能データベースやアプリケーション開発・統合ツールを提供する企業。主な製品として、メインフレームやWindows、UNIX、Linuxなどマルチプラットフォームに対応したデータベース「Adabas」、SOAに対応したビジネスアプリケーション開発環境「Natural」、XMLデータベース「Tamino」、レガシーシステムのコードを変えることなくSOAなど将来の用件に対応するなどモダナイズする「ApplinX」、SOAの統合ソフトウェア「crossvision」などを持っている。日本市場では、株式会社ビーコン インフォメーションテクノロジー(以下、ビーコンIT)を総代理店として30年前から活動しており、200社に対して製品を提供している。
今回の日本法人設立について、同社CEOのカールハインツ・ストレイビッヒ氏は、「(総代理店であった)ビーコンIT側のポートフォリオの多様化により、Software AGの扱いが相対的に低くなったと判断したため。ミッションクリティカル分野に絞ってフォーカスしているので、Software AGに専任できることが重要であり、今回日本法人を設立し直接対応することを決めた」と説明する。
日本法人の体制について、「現在20数名体制で活動しており、そのうち営業とエンジニアが40%ずつとなっている。2007年には倍増する予定」(ソフトウェア・エー・ジー代表取締役社長の福島徹氏)と説明する。現在、既存顧客200社の引継ぎを行っている最中とのことで、「引継ぎ作業の中で、顧客の現状を把握し、ニーズなどを吸い上げていきたい」(福島氏)と直販体制を確立することを最優先に活動を開始したと述べた。
なお、2005年に富士通と戦略的協業を発表しているが、「富士通とは開発・マーケティングでのグローバルアライアンスという関係。引き続き協業関係は継続する」(ストレイビッヒ氏)と、これまでと変わらない関係であることを強調した。
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駐日ドイツ大使のハンス-ヨアヒム・デア氏
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同社は現地法人設立時に、当該国のドイツ大使館において設立発表を行っており、今回も駐日ドイツ大使館が発表の場となった。同席した駐日ドイツ大使のハンス-ヨアヒム・デア氏は、「ドイツには、機械製造・化学産業・自動車産業のほか、Software AGのようにソフトウェアサービスに優れた産業がある。今回の日本法人設立により、これまでに日本で獲得した顧客に加えて、新規顧客の獲得、知名度向上を高めるものと期待している」と、祝辞を述べた。
■ URL
ソフトウェア・エー・ジー株式会社
http://www.softwareag.co.jp/
ニュースリリース
http://www.softwareag.com/jp/News/latestnews/20061207_Japan_Office_J_page.asp
( 福浦 一広 )
2006/12/07 14:53
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