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マイクロソフトの全国IT実践キャラバン2007、今日からスタート

つくば市を皮切りに全国200カ所で開催

テープカットに臨む全国IT実践キャラバン2007の関係者
 マイクロソフト株式会社は12月15日、マイクロソフト全国IT実践キャラバン2007の出発式を、茨城県つくば市のつくば国際会議場で行った。

 同会場を皮切りに、2007年12月末までの間に、47都道府県200カ所を、移動型イベントバスの「マイクロソフト号」で巡回し、中堅・中小企業などのユーザーを対象に、Windows Vistaおよびthe 2007 Microsoft Office system(以下、Office 2007)などの普及、啓蒙活動を展開。全国で約3万人のセミナー受講を見込んでいる。

 会場には、機材を搭載したマイクロソフト号とともに、セミナーなどが実施できるドーム型テントが設置され、Windows VistaおよびOffice 2007の最新技術の紹介とともに、中小企業の経営者を対象にしたITを活用実践セミナー、情報システム部門担当者向けのVistaセミナーなどが行われた。セミナーには、事前申し込みだけで260人が応募したという。


会場となったつくば国際会議場 茨城リコーの「“つくば”より全国へ! 新製品先行披露フェア」との連動イベントとなった 今回は屋内での展示だが、約8割は屋外での開催になる予定

会場内に設置されたドーム型テント。最大40人の受講が可能。約5分で設営できる 協賛各社の展示も行われていた

茨城リコーは、IT総合サービスメニュー「ITKeeper」を展示。ビデオ会議システムを実演 セミナーはいずれも満員の盛況ぶり。一日で260人が受講する

全国を巡回するマイクロソフト号 マイクロソフト号の内部。Windows VistaおよびOffice 2007を搭載したノートPCに自由に触れる PCサーバーも設置。日本ヒューレット・パッカードのProLiantが設置されていた

Windpws Mobile端末も展示されている 全国IT実践キャラバンに協賛した各社のカタログを用意 マイクロソフト号の内部は、青基調のやや暗めの照明

 また、全国IT実践キャラバン2007には、NEC、富士通、日立製作所、日本ヒューレット・パッカード、アイ・オー・データ機器など16社が協賛。各社の製品を活用したさまざまな展示も行われた。マイクロソフトでは、順次、Windows Liveなどの展示、実演も行っていく予定だという。

 なお、全国IT実践キャラバンは、ITコーディネータ協会、日本商工会議所など12の企業、団体が発起人となり立ち上げた任意団体のIT経営キャラバン隊が、同様に移動型イベントバスの「チャレンジ号」をマイクロソフトから寄贈されており、12月13日の福岡県行橋市での開催を皮切りに、全国への巡回を開始している。チャレンジ号では、全国各地におけるITの活用、情報教育および人材育成支援、デジタルデバイドを解消を目的としたセミナーを開催し、4万人の受講を見込んでいる。


開場を前に、関係者が参加して、全国IT実践キャラバン2007の安全祈願が行われた
 つくば国際会議場エポカルつくばで行われた全国IT実践キャラバン2007のオープニングセレモニーでは、午前9時20分から、1年間にわたるキャラバン期間中の安全祈願をしたあと、関係者でテープカットを行い、成功を祈った。

 マイクロソフトSMS&Pゼネラルビジネス統括本部長・森上寿生業務執行役員は、「今年は、マイクロソフト日本法人設立20周年、2001年からスタートした中堅・中小企業向けの支援開始から5年、Windows 95の出荷から約10年という節目でもある。日本の中小企業のIT利活用は世界的に見ても遅れており、ベネズエラと同じ水準にある。全国IT実践キャラバンは、中堅・中小企業がITを活用して、経営革新に取り組んでいただくきっかけとするために、大都市圏ではなく、地方を中心に回っていく」とした。

 マイクロソフト号は、12月22~24日に東京・秋葉原で開催されるAKIBAXへの出展後、1月は関東地区を中心に巡回。2月には九州、3月には関西を巡回する。「この時期は北のエリアは移動が難しいことから、まずは南のエリアを巡回する。いずれも地場のパートナーと連動したイベントとする予定で、すでに50カ所での開催が決定している」という。

 最初の開催場所をつくば市としたことに関しては、マイクロソフトが茨城県と教育分野におけるITの利活用に関して提携関係にあったこと、茨城リコーがイベントを開催する予定であったこと、また、プレミアムスポンサーであるインテルが、つくば市に本社を持っていることなどをあげた。

 開催規模は、ほぼ今回のものが標準となる予定で、「このペースでいけば、当初目標の3万人以上のセミナー受講が見込める」とした。

 一方、インテルの事業開発本部・宗像義恵本部長は、「インテルの最新CPUのテクノロジーと、マイクロソフトの最新ビジネスアプリケーションのメリットを、全国IT実践キャラバンを通じて、多くの人に理解していただきたい」と挨拶。茨城リコーの井上良社長は、「Windows Vistaが出たことで、いよいよ物が揃った。全国に先駆けて、これを広げていくことに取り組みたい」とした。


マイクロソフトSMS&Pゼネラルビジネス統括本部長・森上寿生業務執行役員 インテル事業開発本部・宗像義恵本部長 茨城リコー・井上良社長


URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/

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( 大河原 克行 )
2006/12/15 13:30

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