伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は12月25日、日本オラクル株式会社との協業を強化し、RFIDビジネス分野に本格参入すると発表した。この協業強化に伴い両社は、RFIDビジネスを推進するために5月に発足した「CTC Oracle RFID Initiative」の活動を強化。日本オラクルが推進するイベント駆動型アーキテクチャ(EDA)を活用し、RFIDビジネス市場を開拓するとしている。
まずCTCは、SOA基盤によるRFIDシステム構築を推進するため、日本オラクルの「Oracle EDA Suite」を、RFIDビジネス分野のキーテクノロジとして採用する。また両社は、フュージョンミドルウェアコンピテンシーセンタ内に、RFID導入を支える技術検証機関を設置。両社の技術者を約30名アサインし、RFIDハードウェアの検証や、Oracle EDA Suiteをはじめとした各種ミドルウェアの検証などを実施するという。
加えて両社は、CTC Oracle RFID Initiativeを中心に、平成18年度経済産業省の物流プロジェクトを開始した。このプロジェクトでは、EPCglobal Networkのもと、SOA基盤上でのRFIDシステムが構築されるという最先端の体系を採用したとのこと。
CTCでは、RFIDに関するサービス全体を「CTC RFIDビュッフェサービス」として体系化。RFID導入コンサルティングサービスを提供するほか、利用方針が決まった後のために、SCMや工程管理などの顧客のビジネス課題を解決する上位のビジネスアプリケーション層を提供する。
ここでは、流通業、製造業、サービス業といった特定分野の課題解決に向け、長年蓄積してきたノウハウを最大限に活用するとしている。さらに、システムの設計・開発に加え、データの収集、運用、共有などに必要となるデータセンターサービスや、アウトソーシングサービスも用意し、RFIDシステムにおけるITライフサイクルをすべての段階でサポートする。
一方で日本オラクルは、Oracle EDA Suiteをはじめとしたミドルウェア製品により、SOAによるシステム間連携、リアルタイムなビジネスモニタリング機能などを提供して、CTCのRFIDトータルソリューションを支えるとのこと。
■ URL
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
http://www.ctc-g.co.jp/
日本オラクル株式会社
http://www.oracle.co.jp/
ニュースリリース
http://www.ctc-g.co.jp/new_htm/out_n2006_12/20061225_f1.html
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( 石井 一志 )
2006/12/25 18:54
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