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発売秒読みのWindows VistaとOffice 2007、マイクロソフトが普及に向けた施策を発表


Windows Vista、Office 2007をアピールするヒューストン社長(中)。左は横井インフォメーションワーカービジネス本部長、右はジェイミソンWindows本部長

Windows VistaとOffice 2007のパッケージも展示された
 マイクロソフト株式会社は1月15日、Windows VistaとOffice 2007に関するプレスイベントを開催。この30日に一般発売される両製品の展開に向け、各種施策を発表している。

 「Windows VistaとOffice 2007の発売とともに、1月30日から新しいPCの時代が始まる。PCがよりシンプルでより強力なデバイスになる」。冒頭に登壇したマイクロソフトの代表執行役社長、ダレン・ヒューストン氏は、新OSの一般発売を前にこう期待を表明した。「PCがよりセキュアなものにもなる。なによりコンシューマにとって大事なことは、PCをもっと楽しいものにしてくれることだ」と述べた同社長は、さらに、PCを使って写真や音楽などを、より簡単に楽しめるようになると述べた。

 続いて、マイクロソフトのWindows本部、ジェイ・ジェイミソン本部長からは、Windows Vistaをユーザーに訴求するための施策が発表された。これまでも、「直接の体験を提供することが重要」(ジェイミソン本部長)との立場から、実際に製品に触れられるような各種施策を提供してきたが、今回もその線に沿った形でキャンペーンを展開するという。

 まずプレス向けには、デジタルライフシナリオを生活空間の中で紹介する「デジタルライフメゾン」を行うほか、一般向けには、「Windows Vista/2007 Office system 新世代プレミアムフェスタ」を1月27・28日に開催する。後者は、表参道ヒルズや全国の主要販売店で行うもので、主要なメーカーのWindows Vista搭載PCを用意し、店頭デモなどによってユーザーに新しいPCの価値を訴求するという。

 ユーザーに対しては、「Cinema de Premium」と題し、動画配信サイト「Cinema Now」のサービスを無料で1カ月間提供するキャンペーンを行う。対象は、Windows Vista Home Premium/Ultimateのパッケージ、プリインストールPCを購入したユーザーのうち、先着10万名。また、Windows VistaもしくはOffice 2007のパッケージ、プリインストールPC購入者を対象として、抽選で100名にプレゼントを提供するキャンペーンも実施される。

 さらに、既存OSからの乗り換えを検討しているユーザー向けには、アップグレード支援ツールの「Windows Vista Upgrade Advisor 日本語版」を、1月30日よりダウンロード提供する。

 ジェイミソン本部長はまた、「一番消費者に重視されているのは互換性」と述べ、既存OSとの互換性確保に向けての取り組みを進めていると説明した。1月10日現在でWindows Vista対応が確認されている製品は、PCが976、周辺機器が2309、アプリケーションが327。同本部長は、この状況について、「Windows XP発売前の同時期と比べて、50%高い」とし、対応が順調に進んでいると強調していた。なおマイクロソフトでは、互換性の対応状況をWebサイトで公開しているが、1月15日より検索機能を強化したとしている。


計10社のCPUベンダ、PCベンダも駆け付け、それぞれの意気込みを表明していた コンシューマ向けだけでなく、ビジネス向けPCも多数が展示されていた


URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2936


( 石井 一志 )
2007/01/15 18:17

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