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代表取締役社長のギャレット・イルグ氏
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アドビシステムズ株式会社は1月17日、事業戦略説明会を開催した。説明会には、同社代表取締役社長のギャレット・イルグ氏が出席し、2006年度の業績と2007年度の事業戦略の説明が行われた。
ワールドワイドの2006年度第4四半期決算は、売上高が前年同期比34%増の6億8220万ドルと過去最高を記録。営業利益が前年同期比32%増の2億5400万ドル、純利益が30%増の1億9700万ドルと大幅に増加した。
通期の売上高は前年比31%増の25億7500万ドル、営業利益は前年比31%増の9億5668万ドル、純利益は前年比31%増の7億5254万ドルとなった。2007年度については、約30億ドルの売上を目標としている。
国内における2006年のトピックとしてイルグ氏は、「DTP市場においてInDesignのシェアがQuarkXPressを上回った。また、印刷工程の自動化を行えるInDesign Serverを発表するなど、クリエイティブ向け製品を多数発表した」と、同社の主力分野が安定して成長しているとした。モバイル向けについては、「auやソフトバンクモバイルの携帯端末においてFlash Lite対応機種が発表されたり、PS3やPSP、Wiiなどのゲーム機でのFlashコンテンツ対応など、Flashテクノロジーが利用される環境が拡大した」とモバイル分野も確実に伸びていると説明する。
そのほか、企業・官公庁でのAcrobat採用の広がりや、Flex 2の発表などエンタープライズ分野での製品投入・採用が堅調であると述べた。
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2007年投入予定の製品
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2007年度の事業戦略についてイルグ氏は、「市場ごとのソリューションを提供することで、パートナーとのエコシステムの強化を進めていく。また、新しい製品・技術を投入する」と説明。2007年投入予定の製品として、Creative Suite 3やAcrobat 3D 8、Acrobat Connect、Apollo(コードネーム)、LiveCycle次期バージョンなどを紹介。「2006年には売上の27.9%を研究開発費に投じるなど、魅力的な製品の開発に力を入れている。日本市場に対しても、これら製品の日本語版を確実に投入する」と述べ、新しい技術の投入によりパートナー・顧客に対して新たな機会を創出していきたいとした。
■ URL
アドビシステムズ株式会社
http://www.adobe.com/jp/
( 福浦 一広 )
2007/01/17 16:04
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