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キヤノンMJ、2006年度決算で4期連続の増収増益 |
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ITソリューション事業は前年並みに
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昨年、キヤノン販売から社名を変更しての1期目は、過去最高の売上高、最高益を更新。4期連続の増収増益という好決算となった。 ビジネスソリューション部門では売上高が1％増の4821億円、営業利益は9％増の146億円。 そのうちドキュメントビジネスの売上高が2％増の3404億円。カラーMFPにおいて、普及機から中高速機までの幅広い新製品を投入。新たにデジタル商業印刷という新分野への参入を発表するなどの積極策が功を奏したほか、保守サービスの堅調ぶりや、カラーLBPの販売好調に伴うカートリッジの販売増も収益に貢献した。ドキュメントソリューションにおけるビジネス機器の売上高は上期は1％減と前年割れだったが、下期には6％増と巻き返したことで通期では2％増。LBPトナーカートリッジは12％増、保守サービスでは1％増となった。 また、ITソリューション事業の売上高は前年並の1418億円。法令改正や内部統制への関心の高まりなどを受け、ITサービスの売上高は5％増となっている。なお、ハードウェアのITプロダクトは9％減だという。 コンスーマ機器部門では、売上高が7％増の2708億円。営業利益は16％増の135億円。デジタルカメラの好調ぶりが牽引役となり、一眼レフタイプ、コンパクトタイプとも年間トップシェアを維持。交換レンズの売上増も貢献した。デジタルカメラは前年比20％増、そのうち、一眼レフタイプが前年比16％増、コンパクトタイプが20％増。また、デジタルビデオカメラは13％減。 インクジェットプリンタは年末商戦向けに投入した「MP600」が、機種別トップシェアを獲得するといった好調ぶりがあったものの、インクジェットプリンタは前年比4％減とマイナス成長。だが、昇華型のコンパクトフォトプリンタが第3四半期までの好調ぶりで62％増と大きく成長。家庭用プリンタ全体では1％減に留めた。なお、昇華型プリンタは、第4四半期に1％減の前年割れとなったが、これは、9月に発売予定の製品の投入が11月に遅れたことが理由としており、2007年は38％増と大幅な成長を見込んでいる。また、インクカートリッジの売上高は前年比12％増と2桁成長を達成。「Enjoy Photo」をキーワードとしたデジタルフォト戦略が成果をあげている。 産業機器部門では、売上高が24％増の1142億円。営業利益は26％増の58億円。設備投資が堅調であることに支えられて、半導体製造装置、液晶基板露光装置ともに順調に推移したという。
ビジネスソリューション事業では、昨年第3四半期に発売した機種を中心としたカラーMFP事業が年間を通じて寄与するほか、保守サービスの堅実な伸びに加えて、ITソリューション事業の拡大を見込むが、ビジネス機器、保守サービスの価格競争への対応が課題と見られる。売上高は5200億円、営業利益は173億円を計画している。 コンスーマ機器事業は、デジタル一眼レフカメラ市場での事業拡大を見込むシェア45％を狙う一方、市場全体がマイナス成長と予想されるコンパクトデジタルカメラ、インクジェットプリンタにおいても、前年を上回る台数を出荷する強気の計画を打ち出す。売上高は2710億円、営業利益は135億円を目指す。 産業機器事業では、国内の活発な半導体設備投資を背景に、半導体露光装置で前年を上回る販売台数を見込んでいる。売上高は1190億円、営業利益は52億円としている。 主要商品であるオフィスMFP(複合機)やLBP（レーザービームプリンタ）のカラーシフトの推進、デジタルフォト関連商品の拡販、半導体製造装置関連の受注拡大などにより、高収益事業の維持拡大を図ることで、「すべての事業において、主要商品のシェアNo.1を目指すとともに、長期経営構想で掲げた2010年の売上高1兆1000億円、経常利益率5.2％に向けて着実な成長を図る」（村瀬治男社長）としている。 ■ ＵＲＬ キヤノンマーケティングジャパン株式会社 http://canon.jp/
（ 大河原 克行 ）
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