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リコー、過去最高益の第3四半期決算、カラーMFP新製品が貢献 |
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IBMプリンティング事業買収の影響度合は4月にも公表
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これによると、売上高は前年同期比6.6％増の5057億円、営業利益は33.7％増の486億円、継続事業税引前利益は28.3％増の487億円、継続事業当期利益は38.3％増の312億円、当期純利益は35.9％増の312億円と増収増益。四半期としては、過去最高益を更新した。海外事業も過去最高の売上高となる9.8％増の2688億円となった。ただし、国内の売上高目標に対しては下回った。 2006年度上期の実績と同様に、カラーMFPおよびプリンタが国内外で好調に推移したことに加え、さらに円安効果もあり、全製品分野、全地域での増収を達成したという。
オフィスソリューション分野の売上高は、前年同期比6.7％増の4353億円、営業利益は20.2％増の617億円。そのうち、画像ソリューションの売上高は前年同期比7.4％増の3943億円、ネットワークシステムソリューションが0.4％増の409億円。 「カラーMFPは、上期の後半に投入した新世代機を投入したことが貢献したほか、ハイエンドプロダクションプリンティング市場への本格参入、ジェルジェットプリンタによるローエンド商品の強化、アドビとの協業によるソリューションの強化といった成果がプラスに影響している」（リコー取締役専務執行役員・三浦善司氏）という。 カラーPPCおよびカラーMFPは、日本、米州、欧州、その他地域のすべてにおいて好調に推移。トナーカートリッジなどによるノンハードの比率は日本では58％、海外では41％とした。 また、ネットワークシステムソリューションでは、国内を中心にサポート、サービスなどの売上高が堅調に推移したものの、PCおよびサーバーの売上高は前年並みとなった。 一方で、プリンティングビジネスにおけるDanka欧州の買収効果は、2006年度第4四半期以降に出てくることになるとした。 産業分野では、売上高は2.9％増の305億円、営業利益は前年同期のマイナス7億円の赤字から6億円の黒字に転換。半導体事業において韓国の販売会社、中国における設計会社の設立が貢献したという。 その他分野は、リース事業の貢献によって売上高は8.3％増の398億円となったものの、前年同期に一部非基盤事業を売却した影響などにより、営業利益は88.2％減の2億円となった。
売上高は10月の公表値に比べて変化がなく、初の2兆円突破を目指すが、国内売上高が30億円減の1兆20億円としたのに対して、海外が30億円増の1兆650億円。第3四半期の国内売上実績が、当初目標に未達だったことが影響しているが、「第4四半期は、国内外とも四半期の業績としては過去最高を目指す。決して簡単な数字ではないが、カラーMFPや海外での展開強化などを含めてなんとしてでも達成したい」と意欲的な目標設定となっている。 営業利益は20億円増の1720億円、継続事業税引前利益は20億円増の1700億円、継続事業当期利益は10億円増の1020億円、当期純利益は10億円増の1075億円と上方修正した。 一方、同社では、先頃発表したIBMのプリンティング事業を統合し、2007年度第1四半期にも、新会社「InfoPrint Solutions Company」を設立することについて触れ、「第15次中期経営計画において、ハイエンドおよびローエンドの双方を伸ばす方針を示していたが、2004年に日立プリンティングソリューションを買収したのに続き、ハイエンド分野をさらに強化したといえるもの。IBMが持っている基幹プリンティング分野における技術力、サポート力、販売力を活用するとともに、リコーが持つオフィスプロダクションにおける販売力、サービス力とを統合していく。ハイエンドプリンティング分野においても、当社が担った方が利益率が高くなるだろう」と位置づけ、「3年間のジョイントベンチャーの期間において、方向性にめどをつけたい。商業印刷分野からオフィスプリンティング分野へ移行してくる需要層もターゲットとして取り込んでいくことも視野に入れている」とした。 同事業の買収による業績への影響に関しては、「2006年度業績への影響は軽微。2007年度業績への影響については、2006年度決算発表時に公表することになる」として、4月にも明らかにする方針を示した。
■ ＵＲＬ 株式会社リコー http://www.ricoh.co.jp/ ニュースリリース（リコーとIBM、プロダクションプリンティング分野においてアウトプット・ソリューションを提供する新会社を設立） http://www.ricoh.co.jp/release/by_field/management/2007/0125.html
（ 大河原 克行 ）
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