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「人のクオリティ向上を支援できる」-日本オラクルが「PeopleSoft HCM」の価値を説明


執行役員 アプリケーションマーケティング本部の藤本寛本部長
 日本オラクル株式会社は2月23日、人事管理アプリケーションの新版「PeopleSoft Enterprise Human Capital Management(HCM) 9.0」に関する説明会を開催。執行役員 アプリケーションマーケティング本部の藤本寛本部長が、「日本の強みである“質”を支えていくのは人。人の資質を高め、人で勝負する企業を手助けしたい」などと述べた。

 「少子高齢化とグローバリゼーションが進む中、たくさん人を雇ってたくさんものを作って、という時代ではなくなった。人のクオリティをいかにあげていくかがテーマになる。その中で人事部門の役割変化であり、企業価値の向上につながっていく。企業は現在、会計の仕組みを固めることに費用を使っているが、次に来るのは人事だろう。今のうちに、当社は下地を作っていきたい」(藤本本部長)。

 PeopleSoft Enterprise HCM 9.0でもっともフォーカスしているのは、タレントマネジメントの機能だという。日本オラクルではタレントを、「会社の現在から未来に重要なメリットを生み出せる個人」と定義。競争優位性を維持し、組織の成功をより確かなものにするために、このタレントをいかに活用するかという点と、優秀な人材を募集・採用・定着させるためのサイクルをきちんと回せるように、各種機能を強化している。

 また新版では、ビジネスプロセスの合理化を図るため、1つのシステムで企業文化の多様性と監査の一元化をできるようにした。これによって、事業や精度の異なる複数企業を一括管理できる柔軟性が高まったという。さらに、Oracle XML Publisherなどの、Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントとの統合も図られている。加えて、こうしたグローバル化対応の機能だけでなく、使い勝手の向上、異動シミュレーション機能の追加といった、ローカル対応も強化されているとのこと。

 なお藤本本部長は、グローバルで行われた人事関連のアンケート調査の結果を引用し、「顧客からは、ソフトベンダだけでなくアウトソーサーなども含めた中で、総合人事システムのナンバーワンとして認められている」との現状を紹介。さらに、「アウトソーシングベンダはオペレーションの向上だけはできるだろうが、人の価値を高めていくためには、先進的な機能を持っている製品が必要になる。伝統的な人事オペレーションがアウトソース化されていく中で、顧客が、(削減されたコストを)戦略的な人事領域に投資するようになったとき、当社のビジネスチャンスが広がっていくだろう」と述べた。



URL
  日本オラクル株式会社
  http://www.oracle.co.jp/


( 石井 一志 )
2007/02/23 17:44

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