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国内コンプライアンス市場の推移
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IDC Japan株式会社は3月27日、国内コンプライアンス市場規模予測を発表した。これによると、2006年の国内コンプライアンス市場規模は2698億円、2007年は5382億円と大幅に増加すると予測。日本版SOX法対策による需要が集中する見込みだ。
同社によると、国内コンプライアンス市場は、日本版SOX法や企業価値向上策、CSR(企業の社会的責任)活動の一環としてのIT利活用による継続的な投資が行われると予測する。
2006~20011年のCAGR(年間平均成長率)は、製品分野別では、ハードウェアが25.2%、パッケージソフトウェアが20.9%、サービスが66.4%と予測。サービスに関しては、2009年以降コンプライアンス市場を主導していくと同社ではみている。
産業分野別では、金融(銀行、保険、証券/その他金融)や社会基盤(運輸/運輸サービス、通信/メディア、公共/公益)分野など、元々法規制の厳しい産業においてコンプライアンス対策が先行、今後も継続的に市場成長を牽引すると予測している。また、製造・流通分野においてもコンプライアンス対策が拡大し、法令遵守のバリューチェーンが構築されると予測している。
同社ITスペンディング リサーチマネージャーの笹原英司氏は、「コンプライアンス対策としてITを利活用するためには、部門の壁を乗り越え、情報システムの全体最適化が不可避。その取組みは2007年から加速するであろう」とコメントしている。
■ URL
IDC Japan株式会社
http://www.idcjapan.co.jp/
( 福浦 一広 )
2007/03/27 17:21
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