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日本HP、日通の物流拠点にUHF帯RFIDによる貨物管理システムを導入 |
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EPCglobal準拠でグローバル展開も視野に
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構築した荷物管理システムのポイントは、1）UHF帯RFIDの採用、2）EPCglobal準拠システムの構築、3）商用本番システムとして本格運用、4）物流大手企業によるチャレンジ―の4点。取締役専務執行役員営業担当・吉田雅彦氏は、同システムを導入した意義について、「HPは、RFIDの国際標準化活動を始め、RFID技術の研究・開発、実証実験への参加、市場への導入促進など、ワールドワイドでRFIDに対して積極的な取り組みを行っている。こうしたなか、HPのもつグローバルなRFIDノウハウや経験が業界最大手の物流会社に高く評価され、実用化に至ったことは大きな意義がある」と述べた。 また、「UHF帯を活用したEPCglobal準拠のRFIDシステムを、大型の実用倉庫に本格導入した事例は国内では初めてであり、物流倉庫内の業務革新を推進する先駆けになるシステムと位置づけている。ロジスティクスは、これからのサプライチェーンやバリューチェーンにおける情報のコアを握る重要な業界で、今回、国際標準に準拠した本格的なRFIDソリューションを構築できたことによって日本HPのビジネスチャンスも大きく広がるものと見込んでいる。今後、このノウハウを生かし、国内だけでなく、アジア地域も含めた海外までグローバルに展開していきたい」（吉田氏）考えを示した。
日通はこの課題を解決するため、UHF帯RFIDを採用した荷物管理システムの導入を決めた。日本HPでは、システム構築にあたって、これまでのRFIDシステムインフラのノウハウを活用するとともに、オムロンソフトウェア、日本インフォメーションシステム、日本BEAシステムズ、松下電器産業の4社のパートナーと協力。オムロンソフトウェアがインテグレーションサービスとしてRFID入出荷管理ソリューションを提供。日本インフォメーションシステムがICタグ、RFIDリーダーライターおよびRFIDソリューションを活用したロケーション管理システムを担当。そして、日本BEAシステムズがミドルウェアとして「BEA WebLogic RFID Edge Server」を、松下電器産業がUHF帯RFIDリーダーライターをそれぞれ提供した。 具体的には、EPCglobal準拠を含む3種類のICタグをネステナ、荷物、床面に貼付。RFIDリーダーをフォークリフトに積載し、業務フローのなかで荷物の位置情報を正確、迅速、かつ自動的に把握し、情報提供する。これによって、顧客荷物の入出庫管理を確実に行うことができるとともに、トランクルーム内の荷物の正確な位置管理も可能となった。さらに、EPCglobalに準拠することで、将来日通が品川トランクルームをグローバルな物流におけるRFID活用の拠点として拡張する際にも、簡単に国際準拠の物流基盤を配備できるようになっている。 日通では、UHF帯RFIDシステムを導入することで、顧客にとって快適なサービスを提供するとともに、最先端のRFIDインフラを運用しながら、将来グローバル商用物流においてRFIDを活用して国境をまたがる安全で確実な荷物管理を行うためのノウハウを継続的に蓄積していく考え。 一方、日本HPでは、「今回のプロジェクトで、倉庫内の荷物ロケーション管理の可視化ノウハウと経験を積むことができた。そして、大規模の物流拠点でもHPのRFIDソリューションが本格運用できることが実証された。今後も、自社製造業としてのグローバル物流の経験もふまえ、引き続き戦略面・技術面において日通のRFID活用を支援していきたい」（マーケティング統括本部セグメントマーケティング本部・三宅信一郎ソリューション担当部長兼RFIDビジネスリーダー）としている。 ■ ＵＲＬ 日本ヒューレット・パッカード株式会社 http://www.hp.com/jp/ ニュースリリース http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2007/fy07-084.html
（ 唐沢 正和 ）
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