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富士通、2006年度連結決算は増収増益-純利益は過去最高


 富士通株式会社は4月26日、2006年度通期の連結決算を発表した。売上高は前年比3087億円増の5兆1001億円、営業利益は前年比6億円増の1820億円、経常利益は前年比212億円増の1472億円、当期純利益は前年比338億円増で1024億円と増収増益となった。純利益1024億円は過去最高。

 セグメント別にみると、テクノロジーソリューションの売上高は過去最高の3兆1570億円で前年比5.8%増、営業利益は1636億円で前年比105億円増という結果となった。そのうち、システムプラットフォームの売上高が7037億円で前年比1.9%減、サービスの売上高が2兆4532億円で前年比8.3%増となった。システムプラットフォームのうち、システムプロダクトは前年並みに推移したものの、ネットワークプロダクトは携帯電話の基地局需要が落ち着いたことによる反動により売上減となり、前年比でマイナスとなっている。サービスに関しては、ソリューション/SIが引き続き好調なことと、好調な英国でのアウトソーシングサービスが牽引したとしている。

 ユビキタスプロダクトソリューションの売上高は1兆1183億円で前年比5.5%増、営業利益は416億円で前年比68億円増という結果となった。PCはWindows Vistaの販売遅延の影響を受けたものの、携帯電話が堅調だったことで前年並みに推移したとしている。

 デバイスソリューションの売上高は7626億円で前年比7.8%増、営業利益は190億円で前年比104億円減となった。三重工場300mmラインの量産効果により増収となったものの、開発費の増加が影響し、大幅に減収となっている。


同社代表取締役副社長CFOの小倉正道氏
 2007年度の業績見通しについては、売上高は5.9%増の5兆4000億円、営業利益は4.3%増の1900億円、経常利益は1.8%増の1500億円、当期純利益は26.8%減の750億円を見込んでいる。

 同社代表取締役副社長CFOの小倉正道氏は、「サービスビジネスを中心に売上・利益ともに成長を見込んでいるものの、プロダクトビジネスでは価格競争の激化と先行投資負担増により、利益の伸びは厳しいと見ている。また、当期純利益については、前期の株式売却益等の特殊要因がなくなることを考慮したものとなっている」とした。



URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  2006年度 連結および単独決算概要
  http://pr.fujitsu.com/jp/ir/finance/2006/


( 福浦 一広 )
2007/04/27 00:00

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