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東芝とNortel、モバイルWiMAX基地局の共同開発で提携


LG-Nortel会長兼WiMAX&Wireless Mesh事業部ジェネラルマネージャーのピーター・マッキノン氏(左)と、東芝 執行役常務 社会システム社 社長の木村俊一氏
 株式会社東芝と加Nortel Networksは5月18日、モバイルWiMAX基地局の共同開発で提携すると発表した。

 今回共同開発するのは、低消費電力・小型・低コストのモバイルWiMAX基地局。開発にあたり、高周波部の小型化・高効率化技術を東芝が、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)・MIMO(Multiple Input Multiple Output)などWiMAX関連技術をNortelがそれぞれ提供する。製品の投入は2008年を予定しており、まずは日本市場から展開し、その後海外市場にも展開するとしている。


共同開発の概要 両社の役割分担 開発する製品の特長

 東芝 執行役常務 社会システム社 社長の木村俊一氏は、「WiMAX市場は2010年にはワールドワイドで40億ドル規模の需要があるとの予測が出ている。日本においては、今秋にも2.5GHz帯の免許交付を予定するなど、各国で商用評価や導入展開が始まっている」と、共同開発の背景を説明。「両社の得意分野の融合により、高性能・低コストのWiMAX基地局を開発し、国内・海外市場でのニーズにあわせた製品開発を行っていく」との方針を述べた。

 発表会には、Nortelを代表してLG-Nortel会長兼WiMAX&Wireless Mesh事業部ジェネラルマネージャーのピーター・マッキノン氏が出席。マッキノン氏は今回の提携について、「東芝は日本国内での高いブランド力のほか、ソリューションにも強みがある。また、技術面では、Nortelにない高周波技術の小型化を持っており、魅力を感じた」と、補完関係にあると強調。「今回開発するモバイルWiMAX基地局は、小型化や低消費電力などトータルコストを削減するもので、日本市場にぴったりの製品と考えている。また、日本市場で成功するソリューションは、世界でも成功すると確信している」と述べた。


東芝 執行役常務 社会システム社 社長の木村俊一氏 LG-Nortel会長兼WiMAX&Wireless Mesh事業部ジェネラルマネージャーのピーター・マッキノン氏

 売上目標については、「2010年にワールドワイドで40億ドル規模の市場になるとの予測があるが、日本市場はその10%程度の規模になるとみている。そのうち、25%以上のシェア獲得を目指したい」(木村氏)とした。



URL
  株式会社東芝
  http://www.toshiba.co.jp/
  加Nortel Networks
  http://www.nortel.com/
  プレスリリース
  http://www.toshiba.co.jp/about/press/2007_05/pr_j1801.htm


( 福浦 一広 )
2007/05/18 17:10

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