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Storage Unitedの構想やNetBackup 6.5などの発表を行う米Symantec CEOのジョン・トンプソン氏
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米Symantecのプライベートカンファレンス「Symantec Vision 2007」が、6月12日(米国時間)から3日間、米ラスベガスのベネチアン・カンファレンスセンターで開催されている。
今回のVisionは、同社にとって非常に記念的なカンファレンスとなっている。Vision開催から10年、さらにSymantec創設から25周年となっている。
今回のVisionでは、同社が提唱している「Storage United」というコンセプトを発表した。現在、データセンターでは、さまざまなOSや仮想環境などをサポートするために、さまざまなストレージ環境を導入することになっている。このため、企業においては、各社のストレージ環境をそれぞれ管理することになり、管理コストが上昇している。さらに、同じデータが各種のストレージ環境にコピーして置かれているため、ストレージ容量自体を無駄に消費している。
Storage Unitedでは、異種混在のデータセンター環境において、クロスプラットフォームのストレージ・ソフトウェアを用意することで、異なるストレージ環境を統合し、ばらばらのストレージを統合して管理できるようにした。これにより、データセンターの管理コストを低下させたり、データの重複を防ぐことで、データ量を抑え、物理的にストレージの増加を抑えることができる。
Storage Unitedイニシアティブは、データ保護、ストレージ管理、アーカイブソフトウェアなどから成り立っている。また、これらのソフトウェアは、ハードウェアに依存しないため、利用する企業側としては、さまざまなメーカーのストレージやサーバーを自由に導入することができる。
今回のVisionでは、Storage Unitedイニシアティブに従ったアーカイブソフト「Veritas NetBackup 6.5」がリリースが発表されている。NetBackup 6.5 は、テープ、仮想テープライブラリー(VTL)、ディスクバックアップ、データの重複排除、データ保護(CDP)、スナップショット、レプリケーションなどの機能を有している。
NetBackup 6.5においては、デスクトップからラップトップ、リモートオフィスサーバーから企業のデータセンターまで、NetBackupが管理するストレージ全体において、データの重複排除を行うことができる。これにより、重複されたデータが整理されることで、ストレージ全体におけるデータ量が劇的に小さくなる。また、SANを利用した大規模な共有ディスクプールへのプーリング、共有、バックアップなどを可能にするネイティブなバックアップ機能、インテリジェントバックアップアプライアンスおよびVTLとの統合、異種混合(ヘテロジニアス)なスナップショットやCDP管理などがサポートされている。
なお、Storage UnitedやNetBackup 6.5の詳細に関しては、別の記事で紹介する。
■ URL
米Symantec
http://www.symantec.com/
Symantec Vision 2007
http://www.symantec.com/enterprise/stn/vision/index.jsp
( 山本 雅史 )
2007/06/13 13:56
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