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SAPジャパン、組織強化などエンタープライズSOAの取り組みを説明 |
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同社のERPパッケージは、SAP R/3時代のクライアント/サーバーアーキテクチャからSAP ERP（旧称：mySAP ERP）よりサービス指向のアーキテクチャに進化している。この背景について同社バイスプレジデント ストラテジック・インダストリー＆ソリューション統括本部ビジネスプロセスプラットフォーム本部長の福田譲氏は、「これまでは、10年20年使い続けたいというのがERPに対するニーズだったが、最近では変化に対応できるシステムが求められている。これに対応するのが、SAP ERPだ」と説明。密結合されたデータ中心型アーキテクチャから、オープンで疎結合されたサービス指向のアーキテクチャを採用することで、ビジネスの変化に俊敏に対応できるようになっていると改めて述べた。 サービス指向のアーキテクチャを採用する上で重要なのが、データの一貫性だ。同社エンタープライズSOA推進室マネージャの松本潤氏は、「SOAは技術標準。テクノロジー的に重要であるが、ビジネスで利用するには不十分だ。そこでエンタープライズSOAが重要になる。エンタープライズSOAは、技術用語ではなくビジネスで使われる用語で定義することで、サービスごとの一貫性を保証している」と紹介する。このエンタープライズSOAに基づいているのが、同社のサービス基盤であるSAP NetWeaverになる。 福田氏は、「SAP ERPでは、アプリケーションをサービス化することで、サービスの組み合わせによって自社に合ったアプリケーションを作成することも可能だ。また、SAP NetWeaverはエンタープライズSOAに基づいていることから、SAP製品以外の他社製品や独自開発アプリケーションも利用可能。ERPに関して、これまでパッケージかカスタムかといった話がよくあるが、SAP ERP＋SAP NetWeaverならどちらにも対応できる」と利点を強調した。 また、機能とUIを分離していることから、Microsoft OfficeやAdobe Formsなどをインターフェイスとして利用することも可能。「SAP R/3ユーザーの方にこれらの機能を紹介すると、SAPでそんなことができるんだと驚かれる。また、デスクトップガジェットなどに情報を表示するアプリケーションを作ることも可能なので、経営者向けにリアルタイムで成績を表示するガジェットなど、さまざまな使い方ができる」（福田氏）と紹介した。
新製品については、SAP NetWeaver 7.0（旧称：SAP NetWeaver 2004s）の製品として、SAP NetWeaver Business ClientとSAP NetWeaver Portal Collaborative Portalを2007年第3四半期の出荷を予定。また、SAP NetWeaver Enterprise Search Applianceを2008年に出荷する予定としている。SAP NetWeaver 7.1の製品としては、SAP NetWeaver Composition EnvironmenとSAP NetWeaver Mobileが5月より一部ユーザーに限定して出荷を開始。SAP NetWeaver Process Integrationが2007年第3四半期より一部ユーザーに限定して出荷を予定している。 同社では、SAP NetWeaverを扱うビジネスプラットフォーム本部の体制を強化。「1月には事業推進の新組織を発足。グローバルで専任500名体制、国内で40名の体制となっている。そのほかNetWeaverのコンサルティング部門には100名在籍している。SAPの中長期計画の中で、大きく成長するセグメントの一つに位置づけられている」（福田氏）と、力を入れている分野であるとした。 ■ ＵＲＬ SAPジャパン株式会社 http://www.sap.com/japan/
（ 福浦 一広 ）
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