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中堅・中小企業のサーバー導入意欲は回復基調-ノークリサーチ調査


 株式会社ノークリサーチは6月25日、中堅・中小企業のIT投資動向に関する実態調査報告を発表した。前年に引き続き、サーバーの導入意欲が高いという結果が出ている。

 サーバー導入の予定は、「具体的に導入の検討/計画している」が32.0%、「具体的ではないが検討/考慮している」が25.5%と、導入に前向きな割合が過半数を超えている。前年と比べると、6.5ポイント高まっており、回復基調にあると同社ではみている。

 年商規模別のサーバー導入予定を見ると、年商100億円以上の企業で検討・計画・考慮をあわせた割合が67.2%となっているのに対し、年商10億~100億円未満の企業では52.8%、年商10億円未満の企業では45.9%と、年商規模が大きいほど投資意向が高まる傾向となっている。

 サーバー導入予定の目的については、「システムの入れ替えのため」が31.4%ともっとも多く、次いで、「Windows NT 4.0、Windows 2000から最新のOSへのアップグレード」(28.3%)、「基幹業務の統合(ERP)・データ一元化」(23.7%)、「グループウェアなどでの社内コミュニケーション強化」(23.2%)と続いている。前年と比べると、最新OSへのアップグレードが6.4ポイント高まるなど、古いシステムの入れ替え目的が中心となっている。

 導入予定のサーバーメーカーについては、NECが30.0%でトップ。次いで、富士通(27.5%)、デル(25.8%)、日本HP(24.4%)、日本IBM(23.3%)と続いている。特に日本HPは前年から8.7ポイント増で躍進しているのが目立っている。

 基幹系ITソリューションの導入状況について見てみると、「財務・会計管理」が89.4%でトップ。以下、「人事管理・給与管理」(84.8%)、「販売管理・在庫管理」(81.9%)という結果となった。また情報系ITソリューションでは、「グループウェア」が63.5%でトップ。検討中を含めると85.8%と基幹系ITソリューションに迫る数値となった。以下、「無線LAN」(44.9%)、「ホスティング」(42.4%)、「IP電話システムの構築」(33.5%)となっている。



URL
  株式会社ノークリサーチ
  http://www.norkresearch.co.jp/
  プレスリリース(PDF)
  http://www.norkresearch.co.jp/pdf/2007ittoshi.pdf


( 福浦 一広 )
2007/06/25 13:44

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