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マイクロソフト樋口COOが法人・公共・教育の営業担当に

7月からの新年度でコマーシャル事業をテコ入れ

代表執行役兼COOの樋口泰行氏
 マイクロソフト株式会社は、7月から始まる新年度(FY08)において、代表執行役兼COOの樋口泰行氏が、法人(エンタープライズ)、公共、教育分野の3つの営業を直接担当することを明らかにした。

 今年3月にマイクロソフト入りしてから、法人、公共向けビジネスをはじめマーケティング部門などを含むコマーシャル部門全般を担当。一方で、ダレン・ヒューストン社長が、Xbox 360やMSNなどのコンシューマ部門を担当する形に、役割を分担していたが、法人、公共、教育分野のレポートラインはヒューストン社長となっていた。

 新体制では、エンタープライズ顧客向け営業は、執行役専務の平井康文氏が引き続き担当し、新たに樋口COOにレポート、大井川和彦執行役が担当する公共・教育分野、鈴木和典執行役が担当するベンダーパートナー向け事業のレポート先も樋口COOとなる。

 コマーシャル部門の中核となる3分野の営業を、樋口COOが直接担当することで、エンタープライズ分野におけるテコ入れを図る。

 樋口COOは、今年3月にマイクロソフト入社以来、これまでに約130社の顧客、パートナーを訪問。マイクロソフトに対する意見を聞いたり、パートナーシップ強化に向けた取り組みを行ってきた。

 こうした経験を踏まえて、新年度から、営業の第一線で舵取りすることになる。

 樋口COOは、「マイクロソフトは、ソリューション販売をきっちりとできる会社にならなくてはならない。だが、まだソリューション・セリングの手法が定着しておらず、この文化を作り上げる必要がある。マイクロソフトは、Windowsなどによって、ブランドは知られているが、顔が見えないといわれることが多い。会社全体が信頼感を得ること、営業、技術、サポートのすべての組織や社員が信頼を得るための努力に取り組んでいく必要がある」としたほか、「BtoBビジネスにフィットする文化、プロトコルが必要。そのためには、内部消費しているエネルギーを、外部のパートナーなどに向けて使う体質にすることも必要だ」などとした。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/


( 大河原 克行 )
2007/06/26 00:00

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