Enterprise Watch
最新ニュース

マイクロソフトと香川県、ITベンチャー支援プログラムを締結


契約書を手にしたマイクロソフトのダレン・ヒューストン社長と、香川県の真鍋武紀知事

マイクロソフトと香川県の間に結ばれたITベンチャー支援プログラムの締結書
 マイクロソフト株式会社は7月4日、香川県高松市に四国支店を開設したことを契機に、四国地域のIT化を支援するイベントを開催した。

 朝の9時15分には同社の代表執行役社長、ダレン・ヒューストン氏が香川県庁を訪れ、香川県知事の真鍋武紀氏と「ITベンチャー支援プログラム」を締結した。

 ITベンチャー支援プログラムは、四国地区ではITベンチャーの起業、成功が少ない現状を打破することを狙ったもの。マイクロソフトが開発ツールやアドバイザーサービスの提供、カンファレンスへの招待といった技術支援と、Webサイトでの紹介といったマーケティング支援を行う。

 香川県は対象企業の募集、審査などを実施し、香川県がこれまで独自に行ってきたITベンチャー支援策とあわせ、地元発のITベンチャー企業育成につなげたい考え。香川県の真鍋知事は、「昨日はマイクロソフト四国支店を高松市に開設いただき、大変ありがたく感じている。さらに、今回の提携によりITベンチャーの起業が促進され、ITを活用した産業振興につながり、香川県の産業全体の活性化につながるものとなるだろう」と今回の提携が香川県の経済全般にプラス影響をおよぼすことへの期待を表明した。

 マイクロソフトのヒューストン社長は、「当社ではPlan-J戦略のもと、ITによる産業活性化を実現するお手伝いを全国の自治体と連携して行っている。大企業や東京に拠点を置く起業は、最新のテクノロジーを活用しているところも多いが、地方の中小企業ではまだまだITを十分に活用していないところも多い。当社が一助を担い、地元の企業にプラスとなるような働きをしたいと考えている。今回の提携は、まだ紙面ベースのもので現実となっていないが、これを現実に変えていきたいと心から願っている」と話した。

 同日の10時からは、高松商工会議所において「かがわIT経営応援隊」の発足式と、初めて四国に上陸した「IT経営キャラバン隊」のキックオフイベントが開催された。

 IT経営応援隊は、経済産業省が進めている中小企業のIT化を推進するための組織。これまでは四国全体を担当する四国IT経営応援隊が、四国地区における中小企業のIT化支援の施策を展開してきたが、本日付けで香川県に「かがわIT経営応援隊」が誕生したことから、より香川県に密着したIT化支援策が展開される見込みだ。


 キックオフイベントの前に、マイクロソフトのヒューストン社長、衆議院議員の平井たくや氏、香川県副知事の高木孝征氏、四国経済産業局の塚本芳昭局長、IT経営キャラバン隊の会長である関隆明氏、高松商工会議所の情報化委員長である北村忍氏などがそろい、記念のテープカットが行われた。

 来賓として挨拶した平井氏は、「日本は欧米諸国に比べると、サービス産業の生産性が低く、四国はその中でも生産性が低い。ブロードバンドによって、世界各国との取引が簡単にできるようになり、どこが競争相手となるかわからない時代となっている。IT化による経営革新によって、不測の事態に対応できる体制を作ることが不可欠であり、是非、香川県の企業もITによる経営革新を実現してもらいたい」と話した。


初めて四国に上陸した「IT経営キャラバン隊」のキックオフを記念してテープカットが行われた 四国に初めて上陸したIT経営キャラバン隊のマイクロバス 締結式が開催される前、マイクロソフトのヒューストン社長は、香川県庁からの「ぜひに!」という誘いに応じて、県庁の隣にある讃岐うどん店「さか枝」でセルフ形式のうどんに初挑戦


URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  香川県ホームページ
  http://www.pref.kagawa.jp/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3122


( 三浦 優子 )
2007/07/04 19:02

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.