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小川氏に聞く、modiphiのインターフェイスを変えた本当の理由


 7月17日に発表されたmodiphi BETA2では、新たにRSSフィードのリーダー機能が用意された。5月の発表時点ではRSSフィードの作成にフォーカスしていたmodiphiだが、リーダー機能の追加はmodiphi事業の転換を意味するのだろうか。株式会社サンブリッジmodiphi事業部エグゼクティブ・プロデューサーの小川浩氏に、BETA2の狙いを伺った。


リーダー機能を搭載し使い勝手を改善

株式会社サンブリッジmodiphi事業部エグゼクティブ・プロデューサーの小川浩氏
 modiphiは、ブログなどを用いることなく、直接RSSフィード形式で記事を配信できるコンテンツマネジメントシステム。5月にベータ版(以下、BETA1)が公開されており、今回BETA2が公開された。

 BETA1とBETA2では、大きくインターフェイスが変更されている。小川氏は、「BETA1はかっこいいインターフェイスでしたが、動線が明確でなかったという問題点がありました。BETA2では、余分なページ遷移をなくすことで、効率的に利用できるように改善しました」と説明する。また、直感的に操作できるインターフェイスを採用している点も特長。「たとえば記事のタイトルをクリックすれば全文を表示しますし、フィード名をクリックすれば、同じフィード名のタイトルのみを一覧表示できます」と、操作性を中心に改良を行ったと説明した。

 機能面では、RSSフィードリーダー機能を強化したのが大きな変更点だ。「BETA1では、書くという点に重点を置きました。しかし、最小限のリーダー機能のみを搭載していたため、書くための情報を収集するという行為が十分に行えませんでした。今回、大量に届くRSSフィードを効率的に読めるよう機能を追加しました。新着情報の一覧では、リストの先読み機能を搭載することで、大量の情報もサクッと表示できます。スクロールし続ければ先読みした情報をその都度表示しますので、ページを切り替えることなく同じ画面のままで効率的に読み進められます」と、効率的に読む道具を極めたと紹介した。


5月に公開されたBETA1。エディタ画面が独立していたため、参照元の記事を探すのが難しかった modiphi BETA2。BETA1と比べるとシンプルな構成になっているのが理解できる。また、リーダー機能が前面に出ているのも大きな変化 エディタ機能はポップアップする形で表示されるので、新着情報の一覧をすぐに確認できる。引用する際もドラッグアンドドロップで手軽に取り込める

 エディタ機能も同様に使い勝手を向上させた。「BETA1では、書くという行為を行う際、別画面に切り替わっていました。BETA2では、リーダー機能を使いながらエディタが使えるようにしています。具体的には、リーダーの前面にエディタをポップアップ表示させることで、常に新着情報の一覧を確認しながら、書くことができます。もちろん、BETA1と同様に参照した情報を手軽に取り込むことができます」と説明する。リーダー機能を強化したことで、エディタ機能の使い勝手もよくなったということだ。

 また、作成したRSSフィードを外部に公開する方法も明確にしている。「BETA1では、RSSフィードを外部から参照しづらいという問題点がありました。BETA2では、作成したRSSフィードをカテゴリーごとに表示するフィードリストを用意しました。このフィードリストのURLを外部の方に知らせることで、手軽にアクセスできるようになっています。また、フィードリストのページには、外部のRSSリーダーへ登録できるボタンも用意しています」(小川氏)と、外部への公開も手軽に行えるようになっている。


検索キーワードを保存するなど、検索機能も強化 アカウント名をクリックすると、作成したRSSフィードの一覧ページが表示される。このページのURLを知らせることで、外部の人も簡単にアクセスできる RSSフィードは、外部のRSSリーダーに手軽に登録可能

modiphiは企業向けソリューション

イントラネットでの利用イメージ
 操作性を中心に、大幅に改善しているmodiphiだが、「あくまでもRSSフィードを直接配信するのがmodiphiの基本的な機能」と小川氏は強調する。とはいえブログと競合するツールではないと説明する。「現在、ブログで情報発信されている方が、modiphiを使ってもそれほどメリットはありません。modiphiは、RSSフィードの即時性を活かすツールですから」と、情報を蓄積するブログなどとは棲み分けたい考えを示す。

 そこで注目したいのが、企業でmodiphiを利用するというシナリオだ。今回、株式会社エル・カミノ・リアルと法人向けRSSソリューションを共同開発することを発表しているが、企業内での利用こそmodiphiのメリットを享受できるのではないだろうか。

 「RSSフィードを生成するエンジンがmodiphiのキーテクノロジーです。このエンジンをいかに使いやすくするかという点に考慮したのが、一般公開しているmodiphiです。ですので、このエンジンをさまざまなソリューションで利用するというのが、modiphiのビジネスモデルになります」(小川氏)

 利用環境がさまざまで、必ずしもRSSリーダーを使いこなしているとは限らないコンシューマ層を対象にするよりも、企業のように利用環境をある程度統一できるところでこそ、modiphiの利用価値が高まるのではないだろうか。専用のRSSリーダーはもちろん、WebブラウザのRSSリーダー機能など、RSSフィードを受信する環境が整ってきている。また、今回発表された法人向けRSSソリューションを利用すれば、携帯電話に対しても手軽にRSSフィードを利用した情報伝達が可能になる。modiphiにはRSSフィードの収集機能も搭載されているので、引用機能とあわせて利用すれば、手軽に社内外の情報を再構成して配信することもできる。

 アーリーアダプタ向けのインターネットサービスという印象が強いmodiphiだが、実は企業との親和性が高い。今回、RSSフィードリーダー機能を強化したのも、RSSフィードエディタ機能をより使いやすくするためだ。シンプルなインターフェイスの採用により、modiphiをはじめて使う人でも容易にRSSフィードを作成できるというのも、企業での利用を意識したものといえるだろう。

 実際、企業向けソリューションの構築で、いくつかのSIerと商談が進んでいるとのこと。まずは、一般公開されているmodiphiを触ってみて、可能性を探ってみるのがおもしろいだろう。



URL
  modiphi
  http://modiphi.com/

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  ・ サンブリッジとエル・カミノ・リアル、企業向けRSSフィードサーバーソリューション(2007/07/17)


( 福浦 一広 )
2007/07/18 00:00

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