ナラヤン氏は、Webサイトやデジタルコンテンツの増大、ビデオカメラ、カメラ付き携帯電話の成長など、同社を取り巻く市場環境が追い風となっていると強調。印刷物からWeb、ビデオ、モバイルまでをカバーするクリエイター向けのスイート製品「Adobe Creative Suite 3(CS3)」日本語版を発売するなど、同社製品へのニーズもさらに高まっているという。
開発中のAIRに関しては、「Webブラウザの制約を解き放つのがAIRで、Webとデスクトップの長所を融合したプラットフォーム。HTML、Ajax、Flash、PDFのほか、オーディオやビデオに対応している。また、Windowsだけでなく、Mac OSやLinux、さらには非PCデバイスでも動作するクロスプラットフォームでもある。すでに何百ものアプリケーションが開発されており、今年後半にも公開を予定しているAdobe Media Playerも、このAIRを基盤として開発している」(ナラヤン氏)と、同社にとって重要なプラットフォーム製品であるとした。発表会では、AIRを利用したアプリケーションなどのデモンストレーションも行われ、AIRが実現するさまざまな可能性を示して見せた。