 |
 |
|
|
| 最新ニュース |
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
Asianuxにベトナムも参入、アジアの結束力でRed Hat打倒めざす |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
ミラクル・リナックスがブランド統一の意図を語る
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
Asianuxは、ミラクル・リナックスのほか、中国Red Frag Software（以下、Red Frag）および韓国Haansoftの3社によって確立されたLinuxブランド。これまではAsianuxを共通のコンセプトとして掲げながらも、実際に販売されるそれぞれの製品名において、Asianuxの名称はあくまでも二次的・副題的なものでしかなかった。 7月27日の発表では、それを改め、3社のLinux製品名をいずれも「Asianux」に統一、はっきりと表に打ち出していく旨の意向が明らかにされた。今回の説明会では、ブランド統一の目的に関するさらに踏み込んだ意図が示され、カスタマーサービス本部長の児玉崇氏が、「目的は、Asianuxがアジアでの標準Linuxとなるよう、ブランド力を高めること」などと発言。その裏に、はっきりとRed Hatを意識した思惑をのぞかせた。 中国でのRed Frag、韓国でのHaansoftのLinux市場シェアはいずれも1位。3カ国が手を組めば、Red Hat、SUSEと並んで、Asianuxが名実ともに世界における第3のLinux勢力として台頭することになる。さらに7月27日には、ベトナム科学技術省とAsianuxコンソーシアム間で相互支援する旨の覚書が取り交わされており、9月初旬には4カ国体制でAsianuxプロジェクトが再スタートを切るという。 「4カ国で世界人口の25％を占めることになる。市場の広がりもさることながら、各社それぞれが有する独自の強みを融合させることで、Asianuxの用途もさまざまな領域へ拡張していくことが可能だ」（同氏）。 そして狙うは、完全なるアジア地域のNo1シェア。児玉氏によれば、「ベトナムのほかにも、タイ、フィリピン、マレーシア、さらにはアジア北域・西域の各国とも手を結ぶべく今後も働きかけていく」という。アジアでシェア1位が取れたら、次に狙うはもちろん国内市場。「現時点ではRed Hatがまさに市場を支配している状況。しかし、Asianuxに統一したブランド力に、各国が共同開発することの利点を生かせば十分闘える」（同氏）。 その具体的な武器となるのが、9月18日から販売が開始される「Asianux Server 3」。ブランド統一後の初の製品となり、製品パッケージも各社色が違うだけで同一デザインのものが用意されている。同製品では、カーネルに信頼性、安定性、可用性が向上した「2.6.18」を採用。Oracleとの親和性といった特長のほか、ロック機能の強化や、大容量メモリ・マルチコアCPUへの対応がなされている。
従来のMIRACLE LINUXでは、OSライセンスとアップデートサービス合わせて約9万4000円だったところを、Asianux Server 3では「ベーシックパック」としてまとめて3万1500円で提供。また標準技術サポートを組み合わせた場合、従来約22万だったところを、「スタンダードパック」として9万9540円で提供する。「当社のスタンダードパックに該当するサービス内容だと、Red Hatでは20万4750円。倍以上も高い」（児玉氏）。 さらに拡張サポートとして、Asianuxでは、障害時のソースコード分析およびカーネルダンプ解析も提供する。Red Hatではここがサポート範囲内なのか範囲外なのか非常に不明確で、「結局やるのかやらないのかどっちなんだ、という状況」（同氏）と、終始Red Hatとの違いが強調され、「国産Linuxとして日本でのRed Hatのシェアを奪取する」（児玉氏）と力強く締めくくられた。 ■ ＵＲＬ ミラクル・リナックス株式会社 http://www.miraclelinux.com/ Red Flag Software http://www.redflag-linux.com/ Haansoft http://www.haansoft.com/japan/ ■ 関連記事 ・ ミラクル・リナックスら、日中韓それぞれのLinuxを「Asianux」にブランド統一（2007/07/27）
（ 川島 弘之 ）
|
