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マイクロソフト、ITエンジニア向け支援活動を強化

地方開催のセミナー拡充やWebベースのバーチャルラボなど

 マイクロソフト株式会社は8月20日、ITエンジニア向け情報提供誌の創刊や、出張ワークショップやセミナー等の拡大実施など、ITエンジニア向けの支援活動「Power to the PRO」の強化策を発表した。

 Power to the PROは、ITエンジニアの活動を支援する同社の取り組み。2006年秋より展開しており、オンラインでの技術情報の提供や、セミナーの開催、スキルアップ支援、コミュニティ活動支援などを行っている。同社デベロッパー&プラットフォーム統括本部 ITエンジニアテクノロジー推進本部 本部長の森田益成氏は、「昨年のTechEdで発表して以来、Skill、Solution、Satisfaction、Synergyの4つのSをキーワードに取り組んでいる。今回の強化策は、これらの活動の中で行っている顧客満足度調査などで得られたユーザーの声を反映したもの」と説明する。

 ITエンジニア向け情報提供誌「IT交差点」は、技術と人に焦点をあてて、ITエンジニアを多方面から支援するフリーマガジン。同社の営業担当による配布のほか、イベント会場での配布、パートナー経由で配布される。発行ペースは年4回。印刷物での提供のほか、同社サイトでPDF版も公開する。

 出張ワークショップ「Microsoft On 2008」では、地方での集合型セミナーを中心に、ITプロ向けの「ITプロ道場2008」と開発者向けの「MSDNオフラインセミナー」として展開する。「これまでに約370回、のべ約5700名の方に参加していただいたが、15名以上での参加という条件が厳しいとの声があり、9月より個別出張から地方を中心に集合型のセミナー形式中心に開催する」(森田氏)と説明。今後1年間で約100回、のべ2000名の受講を目標としている。

 次期サーバーOS「Windows Server 2008」Beta 3をWebブラウザ上で体験できる「バーチャルラボ」では、従来より公開しているターミナルサービス、ネットワークセキュリティに加えて、Server Coreや管理テクノロジーなど4つの評価シナリオが追加される。「バーチャルラボは、サーバー環境などを体験できるTechNetバーチャルラボで23シナリオ、開発環境などを体験できるMSDNバーチャルラボで29シナリオが公開されている。利用していただいた方の評価は高いものの、まだまだ認知度が低い。今回の機能強化を機に、より認知度を高めたい」(同社デベロッパー&プラットフォーム統括本部 ITエンジニアテクノロジー推進本部ブロードエバンジェリズムグループ 部長の長坂一則氏)と述べた。

 そのほか、TechNet/MSDNフォーラムの拡充、エンジニアのスキルアップ・育成支援などを継続して実施する。「学生向けのコンテストであるImagine Cupの開催や、MIC(マイクロソフトイノベーションセンター)の活用など、学生を含めた育成・スキルアップを行っていく」(同社デベロッパー&プラットフォーム統括本部 コミュニケーション推進部 戦略コミュニケーション シニアマネージャの福井隆夫氏)と、学生からベンチャー企業、ITプロ、開発者など幅広い層に対する支援活動を継続して提供するとした。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3162


( 福浦 一広 )
2007/08/20 16:54

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