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vPro発表から1周年-インテルがセキュリティ機能を強化した第2世代vProを紹介


 インテル株式会社は10月11日、「次世代インテルvProプロセッサー・テクノロジー・コンファレンス 2007」を開催。1年前に発表されたvProのこれまでの成果と、8月に発表された次世代vProの特長などが紹介された。

 次世代vProは、開発コード名Weybridgeで呼ばれていた企業向けプラットフォーム。Core 2 Duo E6x50、インテルQ35 Expressチップセット+ICH9-DO、インテル82566DMギガビット・ネットワーク・コネクション、TPM 1.2、インテルAMT(アクティブ・マネジメント・テクノロジー)3.0、拡張インテルVT(バーチャライゼーション・テクノロジー)、インテルTXT(トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー)などで構成されている。

 従来のvProに比べ、性能面で30%向上しながらも、消費電力では、プロセッサレベルでアイドル時60%、チップセットレベルでは最大消費電力・アイドル時ともに55%削減するなど、エネルギー効率を高めているのが特長。


次世代vProの特長 次世代vProの構成要素 性能を30%向上させながら、消費電力の低減を実現

代表取締役共同社長の吉田和正氏
 同社代表取締役共同社長の吉田和正氏は、「vProを発表してから、今日がちょうど1年になる。この間、ワークショップを開催したり、ショールームを開設するなど、認知度向上に努めてきた。また、今年に入ってからは、vProのノートPC版であるCentrino Proの発表に続き、第2世代となるvProを発表した。次世代vPro対応製品をパートナー各社が発表したり、ソリューションサポートを表明するパートナーも増えている」と、この1年、順調に推移したと強調した。

 次世代vProで強化された点として、TXTを利用したセキュリティ機能を紹介。TXTとTPMを組み合わせた機器認証のデモを行うなど、セキュアなネットワークを実現するプラットフォームである点を強調した。


TXTの特長 TXTとTPMを組み合わせることで、セキュアなネットワークアクセスが可能に

 米Intelデジタル・エンタープライズ事業本部デジタルオフィス事業部長のグレゴリー・ブライアント氏は、「ワールドワイドでのvProおよびCentrino Proの累計出荷台数は、300万台を超え、350社以上で導入されている。セキュリティ機能の強化により、金融・保険・政府などでの応用も可能だ。2008年にはクアッドコアプロセッサに対応し、管理性能をさらに高めた第3世代を発表する予定」と、vProが今後も進化し続けることを明言した。


米Intelデジタル・エンタープライズ事業本部デジタルオフィス事業部長のグレゴリー・ブライアント氏 vPro・Centrino Proのロードマップ


URL
  インテル株式会社
  http://www.intel.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2007/071011.htm

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( 福浦 一広 )
2007/10/11 18:10

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