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代表取締役社長の印藤公洋氏
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常務取締役 EPM事業部長の中西正氏
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日本ビジネスオブジェクツ株式会社(以下、日本BO)は10月17日、カルテシス・ジャパン株式会社(以下、カルテシス)の統合に伴い、EPM(Enterprise Paformance Management)事業を強化すると発表した。日本BOがこれまで販売してきた「BusinessObjects EPM XI(以下、BO EPM XI)」に、カルテシスの製品を統合して販売開始するとともに、BPM事業部を新たに設立。元カルテシス、代表取締役社長の中西正氏を常務取締役 EPM事業部長に迎えて販売強化を図る。
米Business Objectsによる仏Cartesis買収が発表されたのは4月。買収金額2億2500万ユーロ(約3億ドル)の現金支払条件で合意し、6月に買収が完了していた。これに伴い、日本BOでも10月1日付けでカルテシスの統合を完了。その上での今回の発表となる。
財務および業績管理ソフトを手がけてきたカルテシスと、BI(Business Intelligence)やETL(Extract/Transform/Load)、データ統合・クレンジング製品などを手がけてきた日本BO。この両社が統合することで、具体的にどのようなシナジーが見込めるのか。日本BO、代表取締役社長の印藤公洋氏は次のように語る。
「財務管理などを主とするカルテシス製品では、レポートの数が膨大となり、分析に手間がかかっていた。当社のBI製品に含まれるレポーティング機能やデータクレンジングなどのソリューションは、まさにこうした財務関連の情報に力を発揮する。一方、当社の側面からみると、これまでカルテシスが提供してきたような分野はカバーし切れておらず、ユーザーには手作りのソリューションを提案するしかなかった。こうした両社が従来抱えていた課題をトータルに解決できることが、統合による短期的に見た最大のシナジーだ」。
両社の製品群が統合されることで、BIに加え、企業内のデータベースから財務情報や業績情報などを正確かつ効率的に取得・把握・分析することが可能になる。日本BOが掲げてきた戦略は、「包括的なBIソリューションで業界をリードし、米国・欧州のほか、APJ地域でも総売上の15%にまでビジネスを成長させること。そして高付加価値サービスやSaaSをはじめとする新しいビジネスモデルを開拓していくことなど」(印藤氏)。今後は、これらに加えて、企業のCFOやマネジメント層を対象にBO EPM XIの販売強化を図っていく方針とした。
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BIとEPMを融合
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エンドーツーエンドの包括的なEPMプラットフォームを実現
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■ URL
日本ビジネスオブジェクツ株式会社
http://japan.businessobjects.com/
ニュースリリース
http://japan.businessobjects.com/news/press/press2007/071017_1.asp
( 川島 弘之 )
2007/10/17 14:53
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