 |
 |
|
|
| 最新ニュース |
|
|
|
|
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
「技術だけではITリスク管理に対応できない」、米SymantecトンプソンCEO |
||||||||||||
|
||||||||||||
|
～Symantec Vision 2007基調講演
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
||||||||||||
トンプソンCEOはまず、「ITはすべてのビジネスの中心であり、ITシステムはイノベーション、コラボレーションの基本的な成長要因。仕事の場合も娯楽の場合も、安心感が重要」と指摘。「企業はソフトやシステムにおけるデータセキュリティを確保しなくてはならないし、安心して的確な情報をいつでもどこでも利用できるようにしなくてはいけない。またIT投資を最大限活用できるようにしなくてはいけない。コンシューマもこれは同じで、使っているものがセキュアでかつ信頼性のあるデバイスでなくてはいけない」と述べる。 しかし、安心感の獲得というのは容易なことではないという。なぜなら、指数関数的に情報が拡大し、インフラの複雑さが増しているからだ。そして同時に、セキュリティ、可用性、法令順守のリスクも倍増しているので、企業においては、組織全体としてのリスク管理をどうするかが鍵になっている。 「こうした状況に対応するため、一部の企業では最高リスク責任者（CRO）を配置しているが、そうした企業に対してもそうでない企業に対しても、SymantecはITリスク管理のソリューションを提供し、情報の可用性を最大化することで、意志決定を効果的に行う支援をしている」（トンプソンCEO）。 そのSymantecの武器としては、幅広い製品のポートフォリオを持つ点が挙げられる。個人レベルから世界最大級の企業にいたるまでの幅広い顧客レンジに対応するためには、1つのソリューションではなく、あらゆるOS、ストレージ、データベース、仮想環境に対応できるものが必要になるからだ。 このうちストレージ管理の領域では、トンプソンCEOは、「当社は業界でもっとも広範囲なストレージソフトを持っている」と主張。NetBackupによるデータ保護、Storage FoundationやCommand Central Storageによるデータ管理、Enterprise Vaultに代表されるアーカイブ、という3つのソリューションを取りあげて、これらにより「データセンターが常に重要なデータを守っているという安心感が得られる。主要なアプリケーションが常に使え、将来の成長へとプラットフォームを使っていける」と述べた。 また増大する情報はもちろん、ストレージ以外にも影響をおよぼす。その情報に対しては、「鍵を掛けてしまうのでなく、リスクを管理する必要がある。つまり、ユーザーが情報を共有しインタラクションできるようにすることが重要」としたトンプソンCEOは、ポリシー主導型のセキュリティをエンドポイントまで適用するために、買収したIMlogicの技術を活用して、企業内の情報に対するリスクを防御する「Information Foundation」を提供したと話す。 さらに、企業向けウイルス対策ソフトを進化させた「Endpoint Protection 11.0」でも、Sygate、Veritasといった買収企業の技術とSymantecのコア技術を融合させ、エンドポイント防御のマルチレイヤソリューション提供を実現したし、セキュリティポリシーの管理と実施、脅威検知、IT資産の復旧・修復といった面では、Altirisの技術を積極的に活用できるようにしている。 しかし、このように技術がいくら進歩したとしても、実際の問題に対処するためにはこれだけでは不十分だという。トンプソンCEOは、「顧客は、テクノロジーを追求したいのではなく、実際の問題の解決策が得たいと考えている」とし、そのためには人間やプロセスが重要になると主張。「高度なソフトは適切な人間が実装・管理しなければ意味がないが、ほとんどの企業はこうしたスキルを社内で持ち合わせていない。当社の製品を使うだけで管理の自動化など達成できることは多いものの、ITリスク管理、ITのパフォーマンスを真の意味で引き上げるためには、信頼性の高い組織が必要なほか、人と事業のプロセスも対応しないといけない」と述べ、包括的な取り組みが必須であることを指摘した。 Symantecでは、こうした支援を行うためのコンサルティングサービスを同日に発表。幅広くサービスを提供していくという。すでに日本に対しても、同社のコンサルティングチームがEnterprise Vaultを実装し、内部統制の引き上げ、ITリスクの引き下げを実現した例があるとのことで、シンプソンCEOは、「世界のエキスパートがいるSymantecを、ぜひ使って欲しい」とアピールしていた。 ■ ＵＲＬ 株式会社シマンテック http://www.symantec.com/jp/ Symantec Vision 2007 http://jp-enterprisesecurity.symantec.com/product/sv2007/ ■ 関連記事 ・ シマンテック、ITリスクの現状を評価・報告するコンサルティングサービス（2007/11/02）
（ 石井 一志 ）
|
