株式会社アイ・ティ・フロンティア(以下、ITフロンティア)とブラジルPolitecは11月5日、データセンター運用監視業務で協業すると発表した。両国の12時間の時差を利用して24時間対応の運用監視体制を実現する。
Politecは、ブラジル国内12カ所、米国1カ所に拠点を持つブラジルのIT企業。今回の協業により、ITフロンティアは、国内データセンターにおける夜間運用監視業務の一部をブラジル側要員に委託。12時間の時差を利用することで、高品質な24時間対応サービスの提供とコスト削減をめざす。運用監視業務における慢性的な要員不足の打開策とする方針。
委託する業務の内容は、ハードウェア、OS、ネットワーク、ソフトウェアの障害監視から、それらにおける既知の障害発生時の一次対応まで。未知の障害発生時には、日本側の技術者に連絡し、日本側要員で対応する。
Politecの人員は、日系ブラジル人技術者約10人。将来的には、日本での災害発生時に一時的にブラジル側で24時間、障害対応を含む運用業務をこなせる技術者集団の育成もめざすとしている。
スケジュールは、2007年11月から2008年2月中旬までをパイロット運用フェーズとし、業務の引き継ぎや課題点の洗い出しおよび対応策実施を行う。その後、2008年5月中旬から本運用を開始する予定。当面、ITフロンティアのデータセンター1カ所から着手し、順次、残り2カ所についても委託を進めていくとのこと。
■ URL
株式会社アイ・ティ・フロンティア
http://www.itfrontier.co.jp/
ニュースリリース
http://www.itfrontier.co.jp/corporate/29/1425/001536.html
( 川島 弘之 )
2007/11/05 16:56
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