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代表取締役社長の藤田祐治氏
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マーケティング&パートナービジネス統括本部長の纐纈(こうけつ)昌嗣氏
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レッドハット株式会社は11月6日、ISVを対象としたサポートプログラム「Red Hat Ready ISV パートナープログラム」を同日より提供すると発表した。
今回発表されたRed Hat Ready ISV パートナープログラムは、ソフトウェア製品の開発・販売を行うISVに対し、検証環境、技術支援、技術セミナーなどを提供するプログラム。同社代表取締役社長の藤田祐治氏は、「10月に新しいオフィスに移転したのを機に、オフィスの3分の1を会議室などに割り振っている。また、技術検証が行えるようテクニカルセンターも設置した。これにより、お客さまが訪問して技術的な観点での相談などが行える場にしたい」と、パートナーへのサポート環境を整備したとを述べた。
今回のパートナープログラムに関して、同社マーケティング&パートナービジネス統括本部長の纐纈(こうけつ)昌嗣氏は、「Red Hat Enterprise Linuxの認定パートナーは134社、認定アプリケーションは459となっている。主にインフラやミドルウェアといった領域のアプリケーションは十分対応できているが、ERPやCRMといった業務アプリケーション、また金融向け、官公庁向けといった業種に特化したアプリケーションはまだまだ不十分。今回のプログラムにより、業務アプリケーションおよび業種アプリケーションの裾野の拡大と、国内でのニーズの高いItanium対応を強化したい」と説明する。
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同社内に開設されたテクニカルセンターの様子
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同社内に新たに用意されるテクニカルセンターには、4つのラックを用意し、x86サーバー、Itaniumサーバーを設置。最新のRed Hat Enterprise LinuxやJBossを利用できる環境が用意されている。「現時点では、Itaniumサーバー6台を含む、計15台のサーバーを設置している。また来年にはAMDプロセッサを搭載したサーバーも設置する予定。この環境を、最長で3カ月程度利用できるようにする。セキュリティの問題から現状はリモートでのアクセスは許可していないが、安全が確認されればリモートアクセスできる環境を用意することも検討中」(纐纈氏)とした。
また、テクニカルセンターには専任エンジニアを用意し、技術サポートも実施する。纐纈氏は、「ただ環境を用意して使ってくださいというのでは不親切なので、1名専任でエンジニアを用意する。そのほか、電話やメールでの技術支援や、有料になるがオンサイトでの技術支援も行う」と説明する。そのほか、同社製品の技術情報を提供するセミナーを月一回開催する。
「ライバルとなる商用UNIXをみると、約5年前に発表された旧バージョンのOS対応のアプリケーションが約1000存在する。レッドハットがエンタープライズ向けLinuxを発表したのが5年前であることを考えると、まだまだ不足している。今回のパートナープログラムにより、1年後に200社・800本のアプリケーションを提供できるようにしたい」(纐纈氏)と、基幹システムでの活用領域をさらに拡大するとした。
■ URL
レッドハット株式会社
http://www.jp.redhat.com/
プレスリリース
http://www.jp.redhat.com/news_releases/2007/11062007.html
( 福浦 一広 )
2007/11/06 13:57
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