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マイクロソフト、公式ツールの提供などNotesからの移行策を強化


ビジネス&マーケティング担当 執行役常務の佐分利ユージン氏
 マイクロソフト株式会社は11月26日、Lotus Notes/Dominoから同社製品への移行を検討するユーザーを対象としたセミナーを開催。セミナー開催に先立ち、同社の取り組みに関する記者向けの説明会が行われた。

 同社では、Exchange Server 2007やOffice SharePoint Server 2007を中心としたソリューションにより、Notesからの移行や、情報インフラを再構築を提案している。ビジネス&マーケティング担当 執行役常務の佐分利ユージン氏は、「日本の企業の多くが部門内の最適化にとどまっている。また、せっかくツールを導入していても、十分に活用されていないのが現状」と、まだまだ改善の余地があると指摘。「企業内の情報をいかに探し出し、そして活用するかが課題」と述べた。

 こうした課題を解決するのがExchange ServerやSharePoint Serverと、佐分利氏は強調。「われわれの強みは、20年以上の開発実績を持つOfficeをクライアント環境として提供している点にある。このOfficeと統合して利用できることは、ユーザーにとっても大きなメリットだ。また、Active Directoryとの統合により、一元化されたID管理やユーザーベースのポリシー管理なども容易に実現できる。そのほか、開発環境としてVisual Studioも用意しており、一貫した開発環境も提供している」と説明する。

 同社製品に移行することで、「Notesユーザーの視点で見ると、Notesのグループウェア機能は、エンタープライズサーチやコンテンツ管理、コラボレーション機能などまでステップアップすることが可能。また、メール機能はユニファイドコミュニケーションに発展できる。そのほか、BI機能やビジネスアプリケーション機能など、Notesが提供していない機能も利用可能」(佐分利氏)と、メリットを強調する。


12月に提供されるOutlook階層型アドレス帳
 Notesからの移行を手助けするツールとして、「Microsoft Transporter Suite for Lotus Domino」や「Microsoft SharePoint 2007 Converter for Lotus Notes」も用意。このうち、SharePoint 2007 Converterは日本で開発したツールで、リッチテキストフィールドの再現性や添付ファイルの移行など、元のアプリケーションに近い状態での移行を支援できるのが特長。そのほか、Outlook向けに階層型アドレス帳を12月に提供することも発表。Exchange Serverとの連携により、企業の組織階層を表現するビューが用意される。

 「この1年間で、130社30万ユーザーがNotesから弊社製品に移行していただいた。最近では、SharePoint Serverを高く評価していただき、Exchange Serverも含めて採用する例も増えている」(佐分利氏)と紹介。「今後も、しっかりとしたロードマップを提示するほか、拡張性・安心感といったユーザーニーズに応えていきたい」とした。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/


( 福浦 一広 )
2007/11/26 14:34

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