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「業界標準技術で企業のITをシンプルに」－デルのSimplify IT戦略 |
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メリット氏はこの1年の同社の活動に触れ、「新しいエグゼクティブを迎えたり、組織変更を行ったり、この1年で大きな変化があった。もちろん、引き続き成長しており、アメリカでのサーバーおよびPCのシェアは1位をキープしている。また、サービス事業も成長しており、グローバルで60億ドル規模にまで伸びている」と、ハードウェアビジネスの堅調さと、サービスビジネスが成長していることを強調。 「日本においては、日本向けにXPS Oneを投入したり、販路の拡大を行うなど、日本市場にフォーカスした活動を行っている」と説明。日本市場においても成長を続けているとした。 サーバー製品に関しては、先日発表されたPowerEdge 6製品を紹介。性能と省電力性を強化している点を強調した。また、これら製品を一元管理できるシステム管理ソフトOpenManageも強化するなど、システム全体での管理性能を高めている点も紹介した。 「今後、ブレードサーバーやVMwareを搭載した仮想化対応サーバーなども市場に投入する。仮想化に関しては、来年発売されるすべてのサーバーで標準搭載可能な形で出荷する」と、仮想化を標準機能として提供していく考えを示した。 先日発表された同社の新戦略「Simplify IT」については、「競合企業はITを複雑化することでビジネスにしているが、デルは以前より業界標準を推進しており、ITのシンプル化をビジョンに掲げている」と、業界標準技術を用いることで、ITのシンプル化を進めていく考えを紹介。「ITをいかに迅速に配備できるか（GET IT FASTER）、ITをいかに効率的に運用するか（RUN IT BETTER）、そして、いかにITを賢く発展させるか（GROW IT SMARTER）の3つをキーワードに活動していく」と述べた。
このSimplify ITを推進する製品のひとつとして来年初頭発売される新しいブレードサーバーを紹介。「このブレードサーバーは研究開発に5万4000時間をかけ、出願している特許も19件となるほどの製品。パフォーマンスは向上しながらも電力効率がもっとも高い筐体となっている」と、意欲的な製品に仕上がっているとした。 また、クライアントPCの分散化も課題であると紹介。「クライアントPCには重要なデータが蓄積されており、それが企業内で分散化している。なんらかの形で保護しなければならないが難しい状態だ。それを解決するソリューションが、Citrixと組んで提供する“FLEXIBLE COMPUTINGソリューション”」とデスクトップの配信技術を利用したソリューションを、来年にも日本で展開すると紹介した。
同社のパートナーである、マイクロソフト株式会社、インテル株式会社、EMCジャパン株式会社の各代表も出席。それぞれの立場からSimplify ITを推進していく考えを示した。
■ ＵＲＬ デル株式会社 http://www.dell.com/jp/ ■ 関連記事 ・ 米Dellデル会長が来日、「ITのシンプル化で既存リソースの解放を」（2007/10/29） ・ デル、PowerEdgeラインアップを一新－Xeon 7300番台を搭載した機種など6製品（2007/11/15）
（ 福浦 一広 ）
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