米VMwareは12月12日(米国時間)、独SAP AGとグローバルな技術提携を行ったと発表。これにあわせて、SAPおよびVMwareが認定したサーバー上でのSAPアプリケーションの本番環境サポートを提供する。対象となるサーバーは、米Dell、富士通シーメンス、米HP、米IBM、米Sunの各ベンダーの製品。国内ベンダーについては、順次認定される予定。
これまで、SAPアプリケーションはテストおよび開発用途に限ってVMware ESX Server上での動作をサポートしていたが、今回より本番環境においてもサポートされることになった。「仮想環境上のLinuxに関しては、今年1月より本番環境でのSAPアプリケーションのサポートを行っていたが、今回仮想環境上のWindowsもサポートすることになった。32ビット版はもちろん、SAPアプリケーションの移行が進んでいる64ビット版もフルサポートしているのが最大の特長」(同社テクノロジーアライアンス マネージャの森田徹治氏)と紹介した。
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代表取締役社長の三木泰雄氏
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業務アプリケーション最大手のSAPが、仮想環境を本格的にサポートすることの意味は大きいと同社代表取締役社長の三木泰雄氏は説明する。「これまで、サーバー統合での利用が主だったVMwareが、基幹系業務システムにも対応できることの証明になる。また、海外の企業は正式サポートがなくても、VMware上でSAPアプリケーションを本番稼働させる例はあるが、日本企業では許されないのが現状。今回、本番環境でのサポートが表明されたので、日本企業でもVMware上でのSAPアプリケーションの利用が広がることを期待している」と、VMwareの利用形態の広がりに期待を寄せている。
■ URL
ヴイエムウェア株式会社
http://www.vmware.com/jp/
ニュースリリース
http://www.vmware.com/jp/company/news/releases/sap_fullsupport.html
( 福浦 一広 )
2007/12/13 16:02
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