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NEC、ITベンダ10社と協力してNGNアプリケーション創出を促進


 日本電気株式会社(以下、NEC)は12月26日、NGNサービス拡大に向けITベンダ各社と協業すると発表した。

 2007年12月時点で協業に合意したのは、EMCジャパン、日本オラクル、サン、ノベル、日本BEA、日本HP、マイクロソフト、ミラクル・リナックス、米MontaVista、レッドハットの10社。

 NECは、これら10社と共同で、NGNアプリケーション創出を促進するための「NGNミドルウェアパートナープログラム」を開始。SIPミドルウェア共通API(以下、共通API)の策定、接続性検証環境の提供などの活動を2008年3月よりスタートする。

 共通APIでは、複雑なSIPの通信シーケンスを隠ぺいすることで、SIP技術の詳細を知らなくてもNGNを利用したアプリケーションの開発を可能にするという。電話接続を例にとると、「電話Aと電話Bをつなぐ」といった指示をミドルウェア内部で解釈させ、目的に応じたSIPメッセージのやり取りを自動化することが可能になるという。共通APIの策定にあたっては、ベースとなるAPIをNECが提供し、各社とともにブラッシュアップしていくことで、業界全体で共通的に利用できるAPIに仕上げていく方針という。

 併せて、ネットワークやハードウェア、およびソフトウェアを用意した評価センターをNEC社内に設置。SIPを利用したソフトウェア間の相互接続性やNGN疑似環境の接続性を検証できる環境の整備を進める。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0712/2601.html


( 川島 弘之 )
2007/12/26 18:17

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