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レッドソックス松坂・岡島両投手の好成績を支えるのはEMCストレージ？ |
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試合の記録データから打者のくせを読む
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ボストン・レッドソックス（以下、レッドソックス）の優勝で幕を閉じた2007年MLBワールドシリーズだが、3月には早くも2008年のリーグ戦がスタートする。その幕開けとなるのが、3月25日・26日に東京ドームで行われる「'08リコーMLB開幕戦」。ここでレッドソックスは、過去8年で地区優勝4回を誇る強豪、オークランド・アスレチックスと対戦する。 今回のスポンサーシップにより、レッドソックスはこの開幕戦で、同イベントを記念して特別に作られるEMCのロゴ入りパッチ付きのユニフォームを着用する予定だ。同チームのユニフォームに企業ロゴが取り付けられるのはこれが初。EMCジャパン、代表取締役社長の諸星俊男氏は「EMCにとって日本でのブランド確立にまたとない機会」と声を弾ませる。 これに伴い、EMCとレッドソックスはこれまでのパートナーシップをさらに強化する意向。EMCとレッドソックスは、これまでにも長い協業の歴史を持っており、レッドソックスの試合・経営を支えるITシステムとしては、EMC製品が大々的に採用されている。 今回の共同記者会見では、このシステム利活用の様子が説明された。ストレージをはじめ、バックアップ、テープライブラリ、各種ソフトウェアなど、レッドソックスに導入された多岐に渡るEMC製品は、選手陣、コーチングスタッフ、管理チームを強力に支援し、あの松坂大輔選手や岡島秀樹選手にも多大な恩恵を与えているという。 その一例がストレージ製品「EMC CLARiX CX」によるゲーム内容の記録だ。100TB近くの容量を実現している同システムでは、レッドソックス本拠地のフェンウェイ・パークでの試合内容を記録したデータが保存され、ほぼ瞬時にアクセスすることが可能になっている。 また、フェンウェイ・パークを離れたアウェイでの試合では、従来製品より23kg軽量になった上に10TBの容量を備えるIPストレージ製品「EMC Celerra NS20」が持ち運ばれ、同じようにゲーム内容の事細かな記録に利用されている。こうして保存されるデータは、実に過去数年の全試合分にも及び、特定相手チームとの試合の準備、各選手のパフォーマンスの確認・評価、フォームの微調整などのほか、コーチングスタッフ、管理チーム、さらには選手個々人の具体的なイマジネーションにも役立っているという。 「これらは相手チームの打者の選球、投手の配球などを読むのに利用されている。例えば、ラミレス選手は初球ホームランが多いが、それはこのシステムで相手のくせを予習しているからだ。相手投手と自分の戦績なども素早く確認できるようになっており、これを見ることで、選手たちはインスピレーションを得ている。2007年に松坂・岡島両投手が好成績を残せたのも、こうしたシステムが一役を担っている。実際、彼らもEMC製品のヘビーユーザーで、相手打者の情報を仕入れてから登板しているのだ」（レッドソックス、社長兼CEOのラリー・ルキーノ氏）。 こうした重要なデータを、レギュラーシーズンおよびそのあとのプレーオフ6カ月間に渡って維持管理するために、ストレージ管理ソフト「EMC Navisphere」が活用されている。さらに、データ保護ソフト「EMC Replication Manager」によりデータ複製の管理と自動化を行うことで、迅速なリカバリ環境を実現している。 フェンウェイ・パークでは、2006年にプレミアファンシートとして「EMC Club」を新設、さらに2007年にはEMC専用フロア「EMC Level」を設置。積極的な施策でフェンウェイ・パークに活気をもたらしている。レッドソックスにとってEMCは、情報インフラストラクチャにおける公式プロバイダであると同時に、マーケティングにおける重要なパートナーでもあるとルキーノ氏は語る。そんな「EMCのログが付いたユニフォームを着て東京で試合ができることは我々の誇りだ」（同氏）。 2004年に続き2007年にもワールドシリーズを制覇したレッドソックス。その余韻も消えぬ間にまもなく2008年のシーズンが開幕する。EMCのシステムを力に、松坂・岡島両投手の投げるボールがキャッチャーミットをたたく、あの快音の鳴り響く日がまたやってくる。
■ ＵＲＬ EMCジャパン株式会社 http://www.emc2.co.jp/ ボストン・レッドソックス公式サイト http://redsox.mlb.com/
（ 川島 弘之 ）
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