パケッティアジャパンインクは1月29日、ワールドワイドで推進する新たな戦略ビジョン「Intelligence Service Assurance」を発表した。あわせて、同戦略ビジョンを具現化するための次世代ソリューションとして、統合的なアプリケーション/WAN管理プラットフォーム「IntelligenceCenter」とマルチギガビットのアプリケーション・パフォーマンスの監視・制御ソリューション「PacketShaper Talon TC30」の2製品を投入することを発表した。
米Packeteerセールス&マーケティングVPのレイ・スメッツ氏
今回発表した新戦略ビジョン「Intelligence Service Assurance」は、ネットワーク上のすべてのユーザーに対し、いつでも、どこにいても、業務上重要なアプリケーションを優先順位にあわせて高い品質とパフォーマンスで配信することを目指すもの。これによって、企業のIT部門は、エンド・ツー・エンドのアプリケーション配信を、インテリジェントに認識、識別、測定、最適化、制御することが可能となる。
この「Intelligence Service Assurance」ビジョンを実現するための次世代ソリューションとなるのが、今回同時発表した「IntelligenceCenter」と「PacketShaper Talon TC30」、および今後数カ月以内に発表されるMobilitiクライアント・ソフトウェアの新バージョン「Mobiliti8」の3製品で、これに加え、同社主力製品「PacketShaper」の小規模拠点向けコンパクトモデル「PacketShaper PS900」も今後数カ月以内に発表する計画も明らかにした。
パケッティア ジャパン インクの高山雅人シニア・コンサルタントは、「IntelligenceCenter」の今後の展開について、「新戦略ビジョンのIntelligence Service Assuranceを実現するために、パケッティア製品を管理・マネージメントするだけでなく、サードベンダーの製品も含めたさらなる統合化を実現できる機能を拡張していく」としている。
「PacketShaper Talon TC30」は、同社のハイエンド製品「PacketShaper 10000」に接続して使用するモジュール型アプライアンスで、マルチギガビット・ネットワーク・トラフィックを監視・制御する新型高速プラットフォームとなる。Cavium Networksと共同開発した新しい高速製品アーキテクチャを採用した第一弾製品で、インターネットやWANにおいて最大6Gbpsのスループットを実現する。パケッティアのアプリケーション・インテリジェンスとWAN最適化エンジンを、マルチギガビットのスループットで提供することにより、ネットワーク・コアから配信されるアプリケーションおよびサービスのさらなるパフォーマンス強化を図ることが可能となる。
さらに「PacketShaper Talon TC30」は、「IntelligenceCenter」と連携動作することができ、トランザクション・アプリケーション、コンバージェンス・アプリケーション、大容量アプリケーションなど、すべてにおいてSLAを管理するとともに、帯域消費の大きい音声およびビデオ・トラフィックに対しても最高品質の配信を可能にする。これにより、大容量リンクがどのように使用されているかを新たな水準で把握できるようになるため、消費ベースでの経常費用の妥当性を確認し、ネットワーク・インフラ費用を正当化することが可能となる。