Enterprise Watch
最新ニュース

「VMwareはFortune 100の全企業が採用」、米VMware VPが優位性を強調


米VMwareマーケティング担当バイスプレジデントのカーシィック・ラウ氏
 ヴイエムウェア株式会社は2月22日、米VMwareマーケティング担当バイスプレジデントのカーシィック・ラウ氏の来日にあわせて記者向け説明会を開催。Hyper-VやXenServerなど、他社の仮想化サーバーとの違いや今後の展開などを説明した。

 ラウ氏はまず、同社製品を利用する企業がワールドワイドで10万社を超えていることを紹介。特にFortune 100の企業すべてで利用されていること、また大企業だけでなく中小企業での利用も進んでいると述べ、企業規模にかかわらず仮想化ソリューションが利用されているとした。

 利用地域も米国以外が45%まで伸びており、成長率も米国以外の伸びが大きいとした。「VMwareを利用するメリットとして、小さくはじめられることが挙げられる。最初は限られた部門から始めて、徐々に全部門に拡大できる」と、いったん評価が固まれば一気に全社規模での導入にもっていけるのが仮想化ソリューションの特長と述べた。

 とはいえ、マイクロソフトのHyper-VやシトリックスのXenServerなど、他社の仮想化サーバーの動きも目立ってきている。これに関しては、「昨年、わが社は80%以上の成長率を実現している。競合が参入するのも当然」と、仮想化そのものの市場が拡大しているのが背景にあると説明。「ただし、他社と比べると、ハイパーバイザーの信頼性、セキュリティ面での優位性、管理性、高いパフォーマンスなどの特長がある。また、パートナーソリューションが充実しているのもVMwareの特長だ。実際、VMwareに対するユーザーの信頼性は高い」と、これまでの実績から得た信頼感が最大の強みであるとした。

 「価格面での優位性を訴えるベンダーもあるが、それは限られた機能のみ提供しているから。VMwareは高いかもしれないが、必要とされる機能をすべてカバーしている」と説明。価格などの理由から最小セットのみ購入したユーザーが、結果的に多機能の製品を選ぶといった例を挙げ、VMwareのソリューションの費用対効果の高さを強調した。

 デスクトップの仮想化については、「まだ成熟していない市場。企業でも、派遣社員など一部のユーザーのために導入するなど、初期段階となっている」と現状を説明。理由として、ストレージやネットワークへの追加投資が発生すること、セキュリティ面での問題、既存PC相当のユーザー体験が実現できていないことなどを挙げる。「デスクトップ仮想化については、現在研究しており、パートナーと協力して取り組んでいる」と、同社としても積極的に取り組んでいると述べた。



URL
  ヴイエムウェア株式会社
  http://www.vmware.com/jp/


( 福浦 一広 )
2008/02/22 17:43

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.