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マイクロソフト新社長に樋口COOが就任 |
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樋口氏は1957年、兵庫県出身。松下電器産業、アップルコンピュータなどを経て、2003年に日本ヒューレット・パッカード 代表取締役社長兼COOに就任、2005年には畑違いのダイエーに転身し、社長に就任し話題を呼んだ。マイクロソフトには2007年に入社し、代表執行役兼COOとして、最近では大企業向けビジネスを担当してきた。 樋口氏は、「私の（ビジネス的な）バックグラウンドは、ハードウェア、どちらかといえば金型ビジネスだったので、この1年、ソフトウェアビジネスの勉強のための時間をいただけたのは、ありがたいことだと感謝している」と入社から1年おいて社長に就任した背景を説明した。 記者会見に出席した米Microsoftインターナショナル担当プレジデントのジャンフィリップ・クルトワ氏は、樋口氏を社長に指名した理由について、「（樋口氏は）マイクロソフトに入社してから最初の半年の間に、300以上の顧客を訪問し、キー・ステイクホルダーと関係を持ち、パートナーとの関係をより強固なものにすることに注力してくれた。マイクロソフト日本法人は、PLAN-Jという中期プランを実施中で、パートナーや顧客からの信頼度が高まっていると実感しているが、樋口氏にはさらなる信頼度の高い企業を目指してほしい」と話した。 ヒューストン社長は、「ちょうど1年前、樋口氏と面談した時、彼はマイクロソフトに入社するべきかどうか、大変悩んでいた。彼は業界の有名人であり、さまざまなオファーが彼の元に届いていたから。そこで私は、『マイクロソフト日本法人を経営していくのがあなたの運命だ』と申し上げた。今、そのことば通りとなって大変、喜ばしく思っている。樋口氏にはさらに企業としての信頼性をあげるようがんばってほしい」と樋口氏の社長就任がヒューストン氏の強い要望であったことを明らかにした。 クルトワ氏、ヒューストン氏ともに、「信頼性、顔の見える企業」という点を強調。3カ年計画「PLAN-J」に即した地方拠点の拡充により、顧客およびパートナー企業との接点の拡大、デジタルデバイド解消のために地方や高齢者向け取り組みなどは、樋口氏の社長就任後も継続させていくとの見方を示した。
また、企業向けWindows Vista導入は発売から1年以上を経過しているものの、浸透が遅れているのではないかという質問に対して樋口氏は、「特に遅れているとは思っていない。Windows XPの時もそうだったが、企業規模が大きくなり、システムが大きなものほど検証期間も長くなる。特に日本のお客さまは信頼性に関し慎重であり、（現在の普及状況は）予定通り。ただ、セキュリティなど企業の大規模システムに適した部分がたくさんあるのがWindows Vistaの強みであり、当社のコンサルタントなどを通じてその点をアピールしたことなどもあり、検討中というお客様は相当数にのぼる」と特に問題点はないとした。 なお、これまでのマイクロソフト日本法人の体制では、ヒューストン社長にレポートをあげる役員と、COOで、企業向けビジネス担当である樋口氏にレポートをあげる役員、執行役員に分かれていた。4月以降は、全役員、執行役員が樋口氏にレポートをあげる体制となる。 ■ ＵＲＬ マイクロソフト株式会社 http://www.microsoft.com/japan/ プレスリリース http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3371
（ 三浦 優子 ）
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