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NTTデータと17社、ICカードの差異をリーダーライタで吸収する【u:ma】構想を推進


 株式会社NTTデータは3月4日、複数のICカードに対応できるICカードリーダライタなどによりシステム導入を効率化する【u:ma】構想について、セキュリティ製品や勤怠管理製品などを扱う17社の賛同を得たことを発表した。連携ソリューションの提供などを通して、同構想を推進していくことで合意している。

 ICカードの利用拡大に伴い、さまざまなメーカーから情報の扱い方の異なるさまざまなICカードが提供されている。またICカードを利用するサービスによっては、同一のICカードを使っていても、情報の格納方法は異なるが一般的だ。このため、異なるICカードに対応する製品・システムの開発コスト増加が問題となっているという。

 これを解決するのが【u:ma】構想。ICカードリーダに差異を吸収する機能を付加するというアプローチを採っており、実際に同構想に基づいて「【u:ma】-G」というICカードリーダが開発されている。ICチップ内の固有情報を読み取り、ICカードリーダ内部で共通の情報に翻訳してシステムに伝達できる。

 このため、新たにICカードを導入する場合も、すでにICカードを利用していてあとからICカード対応システムを導入する場合も、それぞれへのカスタマイズ対応を意識する必要がなく、導入期間を約90%短縮することが可能という。

 【u:ma】-Gのラインアップは、組み込みモジュール型/USB接続卓上型/ボックス型の3種類。三菱商事テクノス株式会社が販売窓口となり、価格はオープン。


組み込みモジュール型 USB接続卓上型 ボックス型

 今回この構想に、入退室管理システムを提供する「アクセスセキュリティ」「アート」「クマヒラ」「中央電子」、セキュアプリント製品を提供する「エプソン販売」「OKI」「キヤノンMJ」「リコー」、セキュアキャビネット製品を提供する「イトーキ」、勤怠管理システムを提供する「アマノ」「日通システム」などの17社が賛同。NTTデータはこれら17社と連携して、【u:ma】ソリューションのインテグレーションやサービスを提供し、【u:ma】-Gについて2007年度に2万台、2008年度に5万台の販売をめざす。



URL
  株式会社NTTデータ
  http://www.nttdata.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.nttdata.co.jp/release/2008/030400.html


( 川島 弘之 )
2008/03/04 17:20

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