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WindowsベースのHPCクラスタで全国の高専を連携するグリッドプロジェクトが始動 |
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全国55の高専・最大6500台のPCを連携
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CCS 2003は、WindowsシステムをベースとしたHPC（ハイパフォーマンスコンピューティング）クラスタ構築用のOS。Windows Server 2003 Standard x64 EditionをベースとしたHPC専用OSの「Windows Server 2003, Compute Cluster Edition日本語版」と、HPC構成用のツールセットである「Compute Cluster Pack日本語版」により構成される。 今回発表された高専連携グリッドプロジェクトは、各高専の研究室や教育用PCなどを、CCS 2003を用いてHPCクラスタ環境を構築し、教育および研究の両面で活用するという取り組み。PCの空き時間を利用することで、HPCクラスタ環境を構築するのが特長。高専機構 理事の小田公彦氏は、「高専は、実践的技術者の養成を目指して、1951年に5年制の高等教育機関として生まれた。その後、2004年には、独立行政法人として全国55の高専がひとつの法人として統合した。今回のプロジェクトは、高専機構としてのスケールメリットを生かす取り組みのひとつとして行うもの」と説明する。 高専連携グリッドプロジェクトの教育効果としては、並列処理環境を利用した演習環境を学生に提供できる点。これにより、高度な実践的技術者育成を目指す。また、情報工学分野においては、並列プログラミングの学習にも利用。高度なソフトウェア技術者育成に利用する考え。そのほか、研究室での大規模数値計算や、研究室間での共同研究の基盤としても利用するとしている。
CCS 2003を採用した理由については、「Active Directoryが利用できるため、各高専の管理システムと統合可能である点。管理者にとって負荷軽減につながる。利用者にとっては、Windowsベースの環境という親和性の高さも利点。また、今回ライセンス面で、マイクロソフトの支援を受けており、費用の削減ができたことも大きい。そのほか、社会で一般的に使われている技術を利用することで、卒業後に社会でそのまま役に立てるという側面も挙げられる」（柴田氏）と説明する。
■ ＵＲＬ 独立行政法人 国立高等専門学校機構 http://www.kosen-k.go.jp/ マイクロソフト株式会社 http://www.microsoft.com/japan/ プレスリリース http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3396 Windows Compute Cluster Server 2003 http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/ccs/
（ 福浦 一広 ）
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