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環境活動の結晶となるか?-日立、横浜にグリーンなデータセンター建設へ


完成予想図
 株式会社日立製作所(以下、日立)は3月26日、横浜のデータセンターを拡張し3棟目のデータセンターを建設すると発表した。日立グループのデータセンター省電力化プロジェクト「CoolCenter 50」の成果を適用し、多彩なグリーンIT技術を駆使した環境配慮型データセンターになるという。

 環境に配慮するため、高効率設計の空調設備「FMACS-V」、無停電電源装置「UNIPARA」、変圧器「SuperアモルファスXシリーズ」などの電気設備を採用するほか、3次元熱流体シミュレータ「AirAssist」によるIT機器の最適配置で冷却効率化を図る。将来的には、IT機器のエネルギー負荷に連動して空調制御を行う技術も開発し適用する予定。また「Harmonious Greenプラン」に基づいた省エネサーバー・ストレージや、仮想化技術、省電力運用ソリューションなどを積極的に活用し、エネルギー効率を最適化する。

 建物自体は、堅固な岩盤への直接基礎工法と免震装置を併用し、想定される最大規模の地震に対応。サーバールームの床荷重も1t/平方メートルと、高集積のブレードサーバーも十分設置できる耐久性を確保する。また直流給電方式や水冷サーバー・ラックなどにも対応可能な拡張性を持たせるほか、日射遮へい効果のある屋上緑化、環境負荷の低い窒素ガス消火設備や外気冷房なども採り入れる予定。

 これにより、データセンターの電力使用効率を示す指標PUEの1.6以下を実現し、2012年までに消費電力量を最大50%削減するという。

 新データセンターの規模は、敷地面積5829平方メートル、地上7階、のべ床面積1万782平方メートル。2008年4月に着工し、2009年7月からサービス提供を開始する予定とのこと。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/03/0326.html

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  ・ 日立、IT機器の省電力化で環境問題に取り組む「Harmonious Greenプラン」(2007/11/05)


( 川島 弘之 )
2008/03/26 17:24

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