Enterprise Watch
最新ニュース

マイクロソフト、世界を目指す学生とベンチャー企業を結びつける「学生メンタープログラム」


学生メンタープログラムの概要

マイクロソフトのデベロッパー&プラットフォーム統括本部 アカデミック教育本部、 冨沢高明本部長
 マイクロソフト株式会社は3月31日、学生向けのIT人材育成支援プログラムにおいて、国内のITベンチャーが学生に助言する「学生メンタープログラム」を4月1日より開始すると発表した。今回はまずその第1弾として、3社を選定。学生を対象としたワールドワイドの技術コンテスト「Imagine Cup 2008」本大会への出場を目指す3チームを支援する。

 マイクロソフトではこれまでも、学生、ITベンチャー、開発者/ITProという各段階において、IT人材育成支援を行ってきた。このうち学生向けとしては、高専学生に最新のIT技術を紹介する「全国高専キャラバン」を実施しているほか、学校への教材導入、多くの大学への支援、といった施策を行っている。また、ITベンチャー向けにも、ベンチャー支援のための各種プログラムを用意する一方で、優れた研究・ソリューションに対しては「イノベーションアワード」による表彰も実施している。

 今回の学生メンタープログラムは、その双方を合わせる形で実施されるもので、将来ITエンジニアを目指す学生に対して企業が直接指導・支援を行うことで、学生をステップアップさせる目的がある。マイクロソフトのデベロッパー&プラットフォーム統括本部 アカデミック教育本部の冨沢高明本部長は、なぜベンチャー企業を指導者として選んだのか、という点について「ベンチャー企業はすでに自社でイノベーションを起こしているから」と説明。「ベンチャー企業は市場に対して課題を見つけ、そこに対してソリューションを作るのが巧みな方々。学生と合わせることで、相乗効果が生まれるのではないか」と期待を表明した。

 メンター企業と学生チームのペアはまず、4月27日に開催される「Imagine Cup 2008日本大会」を目標としてソフトウェアの開発を進め、そこを勝ち抜いた1チームが、日本代表として7月にパリで行われる「同 世界大会」へ出場。上位入賞を目指すことになる。具体的な指導内容にはマイクロソフトは関知せず、メンター企業と学生の話し合いによって活動が決まるとのこと。


発表会では、メンター企業と学生のチームも紹介された。IAMAS AND teamを支援する株式会社チェプロの福田玲二代表取締役(左)は、「マーケティングやパッケージの作り方、そういったものを指導していきたい。非常に面白いものが出てくると思って、わくわくしている」とコメントした EMETを支援するソフトアドバンス株式会社の菅原亘社長(左)は、「彼らが狙っているもの、これから起こしたいイノベーションをどうやってつたえるか、に重点を置いていく」と話す NISLabを支援するのは、株式会社Knowlboの斉藤友男代表取締役(左)。「当社では、クライアントの視点から製品を作るには、どう持っていったらいいかを伝えたい。かつイノベーションを失わないようにしていきたい」と、あいさつした


URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3403

関連記事
  ・ マイクロソフトなど、高専学生向けIT人材育成支援策「全国高専キャラバン」(2007/10/04)


( 石井 一志 )
2008/03/31 17:31

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.