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ノーテル、マイクロソフトと連携したユニファイドコミュニケーション戦略を説明 |
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佐々木部長は冒頭で、「ユニファイドコミュニケーションは『便利なだけじゃないの？』と、まだ聞かれる」と話した上で「本来は効率の良いコミュニケーションを駆使して、ビジネスパフォーマンスを向上させるもの。平均20％程度の向上が見られている」と説明。業務効率向上という目的において、価値のあるものだという点を強調する。 そして、その中での取り組みとしてマイクロソフトとの協業に触れ、「当社は音声の会社として110年の歴史を持ち、かたやマイクロソフトは、デスクトップアプリケーションの雄。コミュニケーションというビジネスツールを1つにしようと考えた時に、その両方に強い会社が組んだということだ。両社で新しいソリューションを作り出すことまでを目的に、共同で取り組んでいる」と述べた。 佐々木部長が挙げた具体的な成果は、1）Nortel Converged Office、2）Secure Router 4134、3）Carrier Hosted Solution、4）Nortel Multimedia Conferencing、の4つ。 まず1）は、ノーテルのテレフォニーサーバー「Communication Server（CS） 1000」と、マイクロソフトのコミュニケーションサーバーソフトウェア「Office Communications Server（OCS） 2007」の連携で実現されるソリューション。ディレクトリサーバー（Active Directory）やプレゼンス・IM・ユニファイドメッセージングといった機能をマイクロソフトが、テレフォニーサーバーやインフラの部分をノーテルが担当するという「明確な機能分担により、重複する無駄な投資が避けられる」（エンタープライズ営業本部 プロダクトマーケティングの飯塚壮一郎氏）ことがメリットという。すでに2月、国内でもリリースされている。 2）は、ユニファイドコミュニケーションで必要となるインフラを下支えするための製品。飯塚氏は、「現在のブランチオフィスには、スイッチやルータなど平均7台のネットワークデバイスがあるものの、専任スタッフがおらず、また、製品間で異なった管理プラットフォームを利用しなくてはいけない、といった問題がある」と指摘。こうした課題に応えるために、多機能を1台で備え、さらにOCS 2007のMediation Server機能を搭載している製品を市場へ投入するとした。製品はまず2008年第2四半期に北米で発売され、その後グローバルへ展開する予定という。 次の3）は、初期投資に多くを割けない中堅・中小企業を見据えた戦略。ノーテルのキャリア向けソフトスイッチ「CS 2000」と、マイクロソフトのホスティング事業者向けパッケージ「Microsoft Solution for Hosted Messaging and Collaboration（HMC）」をキャリアなどへ提供し、そこがサービスとしてエンドユーザーへ提供することにより、企業が自前でサーバーを立てなくとも、ユニファイドコミュニケーションが利用可能になるという。国内でも順次提供を開始する計画だが、現在はまだHMCがOCS 2007に対応していないため、その対応が待たれる状況とのことだ。 4）は、CS 1000とOCS 2007を連携させたテレカンファレンスソリューションで、OCS 2007のカンファレンスに、公衆網を経由して参加することを可能にする。こちらは、2008年末までに提供する予定である。 なお佐々木部長によれば、ワールドワイドではすでに600社がマイクロソフトとノーテルの連携ソリューションを導入済みとのこと。今後はこれを、コンタクトセンター向けなど、ビジネスプロセスを考慮したソリューションへ拡大するとともに、モバイルについても対応を進める計画で、順次適用分野を広げていく考えを示している。 ■ ＵＲＬ ノーテルネットワークス株式会社 http://nortel.com/jp
（ 石井 一志 ）
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