Enterprise Watch
最新ニュース

NEC、資材受け入れ業務を30%効率化するRFIDシステムを開発


 日本電気株式会社(以下、NEC)とNECコンピュータテクノ株式会社は4月28日、UHF帯RFIDを活用して資材受け入れ(検品)業務を効率化するシステムを、共同開発したと発表した。

 かんばん方式による調達品の資材受け入れ業務は、従来、人手作業で行われている。新システムではRFIDを活用することにより自動化を実現。納入資材のより正確な管理に加え、受け入れ業務全体にかかる時間の大幅削減を可能にするという。

 具体的には、1)パレット(資材を載せる運搬用の荷台)上の多種の箱に張られたかんばんに付けたRFIDを一括して読みとるシステム、2)多種・複数の資材を混載する箱の中の、各かんばんに付けたRFIDを一括して読みとるシステム、の2種を開発した。

 特に混載箱の場合、読み取り精度の点でシステムの実用化が困難であったが、NEC独自のRFID活用技術により精密な読み取りを可能にしたという。これにより、混載箱の検品時間を80%短縮。かんばん品の受け入れ業務全体としては、約30%の効率化を実現できるとのこと。

 NECならびにNECコンピュータテクノは、今後も生産性革新に向けたRFID活用を積極的に推進する方針。なお、今回開発のシステムは、大田区平和島にある「RFIDイノベーションセンター」にてデモが体験できる。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  NECコンピュータテクノ株式会社
  http://www.nec-computertechno.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0804/2801.html


( 川島 弘之 )
2008/04/28 12:37

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.