日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は5月8日、「インフォメーション・オンデマンド(IOD) テクニカル・センターオブエクセレンス」(以下、COE)を設立すると発表した。データベース/メール/文書など、企業がさまざまな形で蓄積してきた情報の価値を最大限に引き出すためのIODというコンセプトを支える、専門的な技術支援チームとして、同日より大和ソフトウェア研究所に設置する。
日本IBMは2006年2月、企業における情報の戦略的活用の最大化を支援するための新しいコンセプトとして、IODを提唱した。IODを実現したIT基盤を活用すると、必要なアプリケーションが必要に応じて必要なデータにアクセスできるようになり、情報の戦略的活用が実現するという。
COEは、このコンセプトに基づき、顧客が日本IBMの情報管理製品群などを効率的に活用できるようにするためのセンター。全世界のIBM研究所をはじめ、ソフトウェア事業・ハードウェア事業・サービス事業の3万5000人を超える技術者の情報を共有し、技術支援を行うことを目的とする。今回設立された日本の新センターでは、140名の技術コンサルタントおよびソフトウェア技術者がその任に当たる。
具体的には、顧客向けデモンストレーションやコンテンツの開発、およびワークショップの運営を実施するほか、IOD分野におけるソリューションデリバリーへの技術支援を実施。日本IBMのサービス事業やパートナーと協業し、顧客先での課題分析やソリューション検証から、パイロットプロジェクトの実施、本格導入までをトータルに支援する。
また、海外最新事例の適用や大和ソフトウェア研究所、海外研究所でのテクノロジを活用することにより、日本に特化したソフトの開発を進める。加えて、海外COEと密接に協業することで、IBMが買収した企業のソフト製品の技術を日本へ広めていく役割も担う。2008年中に、FileNet製品群やCognos製品群の技術支援、および機能開発・品質検証を開始する予定とのこと。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/2008/05/0801.html
( 川島 弘之 )
2008/05/08 18:36
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