日本電気株式会社(以下、NEC)と住商情報システム株式会社(以下、SCS)は5月9日、次世代リッチクライアント開発環境「Curl」の販売について、同日より協業を開始すると発表した。
Curlは、1995年にマサチューセッツ工科大学(MIT)にて開発された、Webシステムの操作性を画期的に向上させるプログラミング言語、および開発・実行環境。従来のクライアント・サーバー型システムからWebシステムへの移行を容易にする機能を包含しており、既存システムのプログラム資産、データベース資産などを生かしながら、ユーザーに直感的なGUIを提供できる。2004年5月にSCSが関連するすべての権利を取得し、国内でも350社を超える基幹業務システムに導入しているという。
今回の協業では、SCSがNECにCurlを提供。NECがSI技術や顧客基盤を生かして、Web上でのストレスのないリッチクライアント環境を実現するソリューションとして拡販する。
Curlの販売価格は、CurlアプリケーションをWebサーバーから配信するためのライセンス「エンタープライズ版 Ver.6」が150万円(税別)から。Curlアプリケーションの開発、保守運用向けのライセンス「デベロップメント版 Ver.6」が30万円(同)から。いずれも、保守料金として別途、ライセンス料の20%が必要となる。
NECはこのほか、Curlを活用したソリューションも提供していく方針。両社は、技術情報の共有や技術支援体制の構築、専任要員の育成などを進めるとともに、顧客訪問、展示会/セミナー開催などを行い、今後2年間で計100社への販売をめざす。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
住商情報システム株式会社
http://www.scs.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0805/0901.html
( 川島 弘之 )
2008/05/09 16:09
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