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CodeGear、OSJ、NaClがRuby/Ruby on Railsの普及に向け業務提携 |
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ボーランド株式会社 CodeGear事業本部（以下、CodeGear）、オープンソース・ジャパン株式会社（以下、OSJ)、株式会社ネットワーク応用通信研究所（以下、NaCl）は5月22日、RubyおよびRuby on Railsの普及・発展のために業務提携することを発表した。
今回の業務提携は、この3rdRailを中心としてCodeGearがツールを提供し、関連製品販売やコンサルティングをOSJが、製品開発への協力や教育プログラムなどの技術支援、およびRubyコミュニティとの連携をNaClがサポートするという。 NaClは、Rubyの作者まつもとゆきひろ氏がフェローとして在籍する企業であり、島根県公式サイト、松江市の医療費高額合算システム、＠niftyのプロフィールサービス「アバウトミーβ」など、RubyおよびRuby on RailsによるWebアプリケーション開発に多くの実績を持っている。一方、OSJはオープンソース技術の活用を支援するビジネスを展開しており、NaClとは以前から提携関係にある。 Rubyは、Railsというフレームワークと出会ったことにより、Web開発を効率的に開発できるとして、米国のシリコンバレーを中心に爆発的な勢いで普及した言語である。しかしこれが、1990年代前半にまだ10代であったまつもとゆきひろ氏によって、日本で開発されたことを知らない日本人は意外に多い。逆輸入される形で、国内でも注目されているRubyだが、そのまつもと氏は「Rubyは10年前のJavaと同じような段階にきている」と述べている。さらに同氏は、「Rubyによる開発を行う技術者が増えたことから、IDEが欲しいという声も多く聞かれるようになった」と述べ、エンタープライズ分野で今後もRubyが普及していくためには、Javaで提供されているようなIDEが必要であるとの考え方を示した。
一方、NaClの代表取締役 井上浩氏は、「最近の企業のシステムは小さなWebアプリケーションの集合であることが多く、その開発には少数精鋭のチーム開発に向いたRubyが最適。Rubyによって大手SIベンダーのみならず、地方の中小ベンダーにおけるSI案件が広がっていくことを期待している」とコメント。またボーランド CodeGear事業本部長 八重樫行雄氏は、「企業においてRubyおよびRuby on Railsの採用を促進させるため、ハードルを下げる支援を行っていく」との意気込みを語っている。同社では、6月12日に大手町で開催されるDeveloper Campなどのイベントや、Webサイトなどでのマーケティング活動を、今後も積極的に展開する考えだ。 なお、米CodeGearは5月7日（米国時間）に、米Embarcadero Technologiesによる買収を発表している。この件について八重樫氏は、「2008年6月末までに取引を完了する見込みだが、プロダクトの移行については策定中」として詳細を明らかにせず、6月12日に開催されるDeveloper Campにおいて、説明する予定であるとした。
■ ＵＲＬ ボーランド株式会社 CodeGear事業本部 http://www.codegear.com/jp/ オープンソース・ジャパン株式会社 http://www.opensource.co.jp/ 株式会社ネットワーク応用通信研究所 http://www.netlab.jp/ ニュースリリース http://www.codegear.com/jp/article/38185/ ■ 関連記事 ・ 米Borland、開発ツール部門のCodeGearを売却（2008/05/08）
（ 北原 静香 ）
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