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日本タンバーグがビデオ会議をデモ、ハイクオリティな映像と音声をアピール


代表取締役社長の林田直樹氏

テクニカル・サポート・マネージャーの中村昌弘氏
 日本タンバーグ株式会社は6月3日、プレス向けに最新ビデオ会議システムの体験会を開催した。同社の親会社であるノルウェーTANDBERGは、ビデオ会議端末で世界トップシェアの実績をもつリーディングベンダー。今回、日本市場における同社のビジネス戦略および製品ラインアップを紹介するとともに、デモを通じて高性能の最新ビデオ会議システムをアピールした。同社がプレス向けに、こうした体験会を開催するのは今回が初めてとなる。

 体験会では、まず代表取締役社長の林田直樹氏がビデオ会議システム市場の概況と同社のビジネス戦略を説明。「日本でもビデオ会議システムの市場規模は年々拡大し、大手企業を中心に普及率が高まりつつある。そのなかで、ユーザーニーズも変化しており、デスクトップから役員会議室まで企業内で幅広く利用されるとともに、品質についてもIPへの移行にともないシームレスで違和感のないハイクオリティな音声、映像が求められるようになってきた。当社では、こうしたニーズに対し、ナチュラルなビデオ会議を実現する“ナチュラルコミュニケーション”を基本戦略に掲げ、シームレスで安定性の高いビデオ会議ソリューションを展開していく」と述べた。

 次に、テクニカル・サポート・マネージャーの中村昌弘氏がビデオ会議システムの主要ラインアップを紹介。「当社では、ユニファイドコミュニケーションを実現する幅広いソリューションを展開している。とくに、主力のビデオ会議端末については、デスクトップで使える個人向けのエントリーモデルから、企業の大会議室向けの高機能モデル、さらには臨場感あふれるグループ会議が行える最上位モデルまで、あらゆるニーズに応えられるラインアップをそろえている。また、ネットワークインフラ機器としても、多地点接続装置やコンテンツサーバー、ファイアウォール越えソリューションなど充実した製品を用意しており、これらによって、オフィス内だけでなくオフィス外でのナチュラルコミュニケーションを実現する」としている。


タンバーグが提供するユニファイドコミュニケーション オフィスにおけるナチュラルコミュニケーション

オフィス外でのナチュラルコミュニケーション ビデオ会議端末のポートフォリオ

PC画面もクリアな映像で表示可能

マルチサイト機能を使って4拠点を接続したデモ画面
 続いて行われたデモンストレーションでは、まず、発表会場のビデオ会議端末「Profile Series 6000 MXP」と別室のビデオ会議端末「Profile Series 3000 MXP」を接続し、1対1でのハイクオリティのビデオ会議を披露した。このデモでは、帯域幅2Mbpsで、地上デジタル放送並みの解像度w720p(WXGA:1280×768相当)の高精細映像によるシームレスなビデオ会議を実現。音声もCDレベル音質(AAC-LD)によるクリアな会話が可能となっている。さらに、プレゼンテーションなどのセカンドソースを同時に送信できるオプション機能「Natural Presenter Package」(NPP)を利用し、PC画面の資料をメインに表示しながらビデオ会議を行うデモも行われた。NPPでは、PC資料のほか、書画カメラ、DVDなどの情報も送信することができる。

 次のデモでは、ビデオ会議端末に内蔵の多地点機能「マルチサイト」を利用し、会場と別室に加え、中国・北京のオフィスと香港のオフィスを接続し、4拠点によるビデオ会議を行った。表示画面のレイアウトは、4等分表示だけでなく会話をしている拠点を自動的に大きく表示することも可能となっている。

 また、多地点接続装置「CODIAN MCU」を利用し、接続拠点数を6カ所まで増やしたテレビ会議のデモを実施。「CODIAN MCU」は、各拠点に個別のポートで接続し、参加者の利用端末ごとに最高度に明瞭な画像と音声でのビデオ会議環境を提供できるのが特徴。さらに、複数の画像を最適なレイアウトで表示する機能を備えており、レイアウト数は60種類から選択することができる。デモでは、接続拠点数を9カ所に増やし、16分割の画面レイアウトで一覧表示してのテレビ会議が行われた。


「CODIAN MCU」を利用して6拠点を接続したデモ画面 「CODIAN MCU」で接続した9拠点を一覧表示

臨場感のあるビデオ会議を実現する最上位機「Experia」
 最後のデモでは、同社のビデオ会議端末の最上位モデルとなる「Experia」が紹介された。「Experia」は、離れた拠点同士でも臨場感あふれるグループ会議が実現できるテレプレゼンス・ソリューション。拠点ごとに最大6人が参加でき、3枚のHDプラズマ画面に参加者を実物大で表示する。カメラやマイクの位置を最適化することで、互いに顔を見ながら話しているような感覚でビデオ会議を行うことができる。今回は、ビデオ会議の中で、下部に用意されたもう1枚の画面を使ってPC資料を表示するデモも行われた。



URL
  日本タンバーグ株式会社
  http://www.tandbergjapan.com/

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( 唐沢 正和 )
2008/06/04 09:41

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