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ミラクル・リナックス、“第二の創業”目指し経営体制を刷新 |
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児玉崇氏が新社長に就任
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経営体制を刷新した狙いについて佐藤氏は、「Linux市場の現状を見ると、エンタープライズ向けの業務サーバーLinux市場の成長が鈍化しつつある一方で、通信分野や携帯分野などのアプライアンス系、および組み込み系アプライアンス機器向けに新たなLinux市場が急速に立ち上がり始めている。これまで情報システム分野を主力としていた当社も、こうした市場変化にスピーディに対応し、“第二の創業”として、組み込み系やアプライアンス系といった新たな分野にチャレンジしていく必要があると考えた。そのために、今回の経営刷新で若い経営陣にバトンタッチすることで、社内の活性化や意志決定の迅速化を図り、Linux市場でのさらなる飛躍を目指す。今後、当社のイメージは大きく変わることになるだろう」と述べた。 なお、新体制では、伊東達雄氏が新たに取締役 執行役員 技術本部長に就任。これまで取締役CTOを務めてきた吉岡弘隆氏は、取締役を退任し、シニア・エキスパートとしてエバンジェリスト活動とMID（モバイル・インターネット・デバイス）の開発をリードしていく。 今回の経営刷新を受け、同社では、新たなビジョンとして“OSSの利用価値を創造し、伝え、企業ユーザのビジネスに貢献することで、オープンソースソフトウェアの発展に寄与する企業になり、エンジニアが活躍できる楽園を創る”を掲げた。また、これにともなうミッションとして、1）OSSのリーディングカンパニーとして、OSSコミュニティとビジネスの世界をつなげ、双方の利益を創り出す、2）OSSを通じて、日本から世界に挑戦するエンジニアを育成し、OSSのリーダーを目指す、3）OSSを通じて、アジア地域の発展途上国における、IT作業の振興に寄与する、の3つを策定している。
サーバー系製品であるAsianux Serverのロードマップとしては、Asianux Server 3について、2010年まで定期的にサービスパックを提供して機能アップを図り、以降2014年までセキュリティパッチのみを提供するリフレッシュを実施する予定。2011年には、次期バージョンの「Asianux X」を投入する計画。一方、モバイル系製品の「Asianux Mobile Midinux Edition」のロードマップについては、2008年6月にIntel Centrino Atom Processor Technology対応のMIDに搭載される初のLinuxディストリビューションとして、「Asianux Mobile 2.0/2.5J Midinux Edition」をリリースしており、2009年には次期バージョンの「Asianux Mobile 3.0 Midinux Edition」を提供する予定。 今後の事業計画に関しては、「2008年度（2007年6月1日～2008年5月31日）の売り上げ実績は、NGN－Telecom分野のビジネスが成長するとともに、サポートやコンサルティングサービス関連のNew Business分野も順調に拡大した。引き続き、これら分野のビジネスを成長させ、今後3年間で90％の売り上げ増を目指す」（児玉氏）と意欲を見せた。 ■ ＵＲＬ ミラクル・リナックス株式会社 http://www.miraclelinux.com/ プレスリリース http://www.miraclelinux.com/corp/pressroom/details/2008/0701_1.html
（ 唐沢 正和 ）
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